子育て/子供のしつけ

子どもが素直になる叱り方のコツ(2ページ目)

子どもが悪さをした時、あるいは失敗した時「どうしてこんなことしたの!」と叱っていませんか? 子どもの正直な思いを聞きたい時、「どうして」「なぜ」は使わない方がいいのです。

福田 由紀子

執筆者:福田 由紀子

臨床心理士/メンタルケア・子育てガイド

 
 

【NG例1】「どうしてもっと早く言わないの?」 

仲良し親子

ことばの使い方ひとつで親子関係も変わってきます

言っちゃいますよね。学校から配られたお知らせのプリントを「どうしてもっと早く渡さないの?」とか、「なぜもっと早く起きられないの?」とか。

この場合は、「もっと早く」してくれていたら、どうなっていたかを考えましょう。

たとえば、「もっと早く言ってくれたら助かるんだけどな」とか「もっと早く起きたらゆっくり準備できると思うけど、どう思う?」とか。

そんなの、まどろっこしくて言えない!と思う人も多いでしょうが、これは丁寧に伝える時のバージョンです。このような言い方があると知っていれば、自ずと言い方は変わってきます。

 

【NG例2】「こんな時間まで、何してたの?」 

約束の時間や門限に子どもが遅れた時、親はついついイライラして怒ってしまいます。でも、どうしたのかな?という心配な気持ちもあったはず。その気持ちをまず伝えましょう。

「何かあったのかと心配したよ。遅れた理由を教えて?」とかはどうでしょう。頭ごなしに怒る感じではないので、子どもも素直に自分の非を認めることができます。

 

【NG例3】「何回言ったらわかるわけ?」 

何度言っても子どもが言うことを聞いてくれない時、ありますよね。そういう時は、こちらの気持ちが十分に伝わっていない可能性が大です。

「大事なことだから、1回で覚えてくれる?」と、「こうしてほしい」という気持ちを伝えましょう。

また、何度も同じ失敗を繰り返している場合は「どこがわからないのか教えてくれる?」と、なぜ何度も言わなければならなくなっているのか、原因を一緒に考えるのもいいですね。


人との関係は、言葉の使い方ひとつで変わってきます。

「Iメッセージ」は、相手を尊重しながら、自分の気持ちを率直に伝える「技術」です。子育てに限らず、職場や地域などでのコミュニケーションを円滑にするためにも使えますので、ぜひマスターしてください。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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