叱る時には使わない方がいい「どうして」「なぜ」

怒ったママ

「どうして」「なぜ」と怒られると、素直に謝れないものです

子どもが悪さをした時、あるいは失敗した時「どうしてこんなことしたの!」と怒っていませんか?「なぜこんなことになったの?」と問いつめていませんか。

理由を聞きたいこと、ありますよね。ただ、「怒られる!」と子どもが思っているタイミングで「どうして」「なぜ」を使うと、子どもは理由を話しづらくなります。子どもの正直な思いを聞きたい時、「どうして」や「なぜ」は使わない方がいいのです。

 

「Iメッセージ」と「youメッセージ」

私たちが使う言葉には、「I(アイ)メッセージ」と、「Youメッセージ」があります。

Iメッセージとは、「私はこう思う」とか「私はこんなふうに感じた(悲しい、がっかりした)」など、自分はどうなのか、どう感じているのかを「私(I)」を主語にして話す話し方です。

一方、Youメッセージは「You(あなた)」が主語になります。極端な例だと「お前はバカだ」などですね。「あなたは優秀ね」とほめたつもりでも、決めつけるニュアンスがあって、言われた方は微妙な気持ちになってしまうことも少なくありません。

「どうして」「なぜ」は、英語に直すと「You」が主語になります。「どうしてこんなことしたの?」は「どうして(あなたは)こんなことをしたの?」ということですし、「なぜこうなったの?」も「なぜこうなったと(あなたは)思っているの?」ということです。

気の置けない友だちから冗談交じりに「あんたって昔からそうよね~」などと言われても、愛を感じこそすれ、いやな気分にはならないかもしれません。

でも、仕事でミスをしたタイミングで、苦手な上司から「あなたはいつもそうね」と言われるとどうでしょう。「(あなたは)前もやったよね」と言われるとどうでしょう。「どうして(あなたは)毎回同じミスをするの?」と聞かれたら、萎縮してしまいませんか。

 

否定的な文脈で「Youメッセージ」は使わない

理由を知りたかっただけだったとしても、相手が「しまった!」と思っている時に「Youメッセージ」を使うと、言われた方は「責められた」「批判された」と感じて、話を素直に聴けなくなります。それを、コミュニケーションにおける「心理的ノイズ」といいます。

子育てだけではなく、普段の生活でも、主語を「私」にすることを意識すると、コミュニケーションはスムーズになります。

「Youメッセージ」は「Iメッセージ」に変換できます。ただ、少々トレーニングが必要です。

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