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自分の体型を認めることからオシャレは始まる!
ぽっちゃり体型、体が大きいことを活かしたおしゃれで注目を集めている芸人、TKOの木下隆行さんがディレクターとして洋服ブランド「BUCCA 44 (ブッカ フォーティーフォー)」をスタート。木下さんは、バラエティなどで、ブログ「ブサイリッシュな日々」やインスタグラムのかっこよすぎる写真やコーディネートをいじられつつも、自分に合ったファッションを貫いている印象です。
もともと洋服好きだったという木下さんは、体の大きな人でも体のラインを気にせずにスタイリッシュに着こなせるよう、シルエットなどにこだわっているとのこと。ジーンズやTシャツだけでなく、シャツやスウェット、ジャケットやパンツ、キャップなどもラインナップ。Tシャツやパンツは比較的手に取りやすい価格設定になっていました。ブランドのお披露目となる展示会にお邪魔して、木下さんが考えるスタイリングへのこだわりや、ブランドへの想いを直接じっくり聞いてきました!
「可愛くてサイズが合うものを作れたら一番いいなって」(木下)
――ぽっちゃり体型の着こなしでこだわっていることは?「やっぱり体型、体のラインが出えへんように。タイトなラインというか、体のラインが出るまんまでは着んとこう、と思ってますね。たとえば、ベストを重ね着したりとか、カーディガンを肩掛けしたりするだけで細身に見えたりしますし。ブランド名もブッカブカという意味を込めて、ブッカという名前をつけました。ダボッと大きめに着てもらいたい、という想いはありますね。ハット、バンダナ、メガネなんかの小物も、ポイントになるので、いつもつけてます」
――今回のコレクションでとくに気に入っているアイテムはありますか?
「『Denime(ドゥニーム)』とコラボしたデニムパンツですね。今日、僕も穿いてますよ。サルエルっぽいシルエットが気に入ってるんです。それと、ポケットのところの『44』というロゴの刺しゅうもポイント。こういうのがチラッと見えたら可愛いやろなぁと思って。こういう刺しゅうのワンポイントとか、もともと好きなんです」
――ちなみにブランド名にある『44』はどういう意味ですか?
「今の僕の年齢と、ラッキーナンバーなんですよ。おみくじ引いたら44番とか。それで、降りてきました(笑)」
――失礼ですが、木下さんって、若いころはスリムでしたよね?いつから体型を認めてブッカブカのファッションにシフトしたんですか?
「若いころと好きなもの自体は変わってないんです。兄貴の影響で、昔からDCブランドとかストリート系のブランドが好きで、お下がりを着ていて、そのころから服はずっと好きやったんですよ。だから、太ったから太ってる用のファッションにシフトしたつもりはなく……。
でも、正直、今の体型になってからは、『あ、このデザイン、カワイイな。でも、サイズないな”っていうのがしょっちゅうやったんですよ。なんでカワイくて大きいのって、ないんやろう。じゃあ、自分で着たいの作ろう!』っていうのが、今回ブランドのプロデュースに関わりたいと思ったいちばんのきっかけですね」
――昔は、無理して小さいサイズを着たりしていたんですか?
「してましたね(笑)。LかLLくらいまでのサイズしかないブランドが多いので仕方なく。『BUCCA 44(ブッカ フォーティーフォー)』は、M~XXXLの5サイズ、デニムも30~46のサイズまで展開してます。カワイくてサイズが合うものを自分で作れたらいちばんいいなって、夢やったんですよ」
――たしかに、デザインやイラストも、カワイくてどこか憎めないPOPなテイストが多いですね!
「熊の刺しゅうのワンポイントとか、けっこう気に入ってますね。イラストや刺しゅうなんかのデザインも自分でイメージして、『こういうふうにしたい』って、友だちに描いてもらったんです。いいでしょ?」
――以上を踏まえて、木下さんのスタイリングから、ぽっちゃり男性にとって最も注意が必要な夏に活かしたい着こなしやコーディネートのコツをまとめてみましょう!
1.すこし大きめのサイズとキレイなシルエット
楽だからというだけで「ただ大きいだけ」の服を選ぶと余計に体が大きく見えてしまったり、シワが目立ってしまったりすることも少なくありません。反対に、無理して小さめのサイズを選んだり、痩せていた若い頃のサイズの洋服を着たりしてもピチピチになって似合うはずありません。太っている部分がより強調されてしまうのがオチです。
大事なのはダボッと着てもキレイに自然に見えるシルエット。つまり、自分の体型を認めて、それに合うサイズやスタイリングを見極めて選ぶことが非常に大切だということがわかります。つまり、自分のぽっちゃりを認めることで、大人のおしゃれが始まると言って過言ではないのです。
※実体験をもとに書いているので真実です(笑)。
また、夏の場合は薄着になるので、当然、体型を隠すのが難しくなります。先ほども言いましたが、パツパツなサイズ感のTシャツやポロシャツを着ている人をよく見かけますが、誰も得しないので避けるべきでしょう。ゆったりしたシルエットの服が多く見られるようになり、ドロップショルダーのトップスやオーバーサイズ、ビッグシルエットの服が豊富に揃っているので、ぽっちゃり体型でもサイズ選びには困らないはずです。ぜひ、自分に合うシルエットの服を探してみてください。
2.自分のキャラに合わせる
可愛らしいイメージにしたいのか、男っぽいムードにしたいのか、自分のキャラクターに合ったおおまかな目標を立ててから服を選べばぴったりの1着を見つけやすいはずです。木下さんは、刺しゅうやワンポイントにこだわり、バンダナやサングラスなどの小物で「個性」や「カワイらしさ」、「親しみやすさ」などを巧みにプラスしている印象でした。
3.ダークトーンをベースに選ぶ
体の起伏が目立つ明るい色ではなく、凹凸がわかりづらいダークトーンを選ぶというのもポイント。ダークネイビーやブラックなら、汗をかいて濡れても目立ちにくいという利点もあります。
ぽっちゃり男性向けの雑誌も登場しています
昔からぽっちゃり体型の男性は少なくなかったはずですが、ここに来てぽっちゃり向けの雑誌が立て続けに創刊しています。選べるアイテムの選択肢が増え、「サイズ」ではなく好きな「デザイン」で服が選べる時代になったということの証だと思います。体型を隠そうとして、過剰なまでに個性的な服を選ぶのは、大人として疑問符が付きます。体型を認めつつ、活かす……そんなバランスの良いスタイリングがどんなものか知るためには、雑誌のコーディネートは大いに役立ちます。また、大きめサイズのアイテムをプロの目で厳選しつつも、バリエーション豊かに紹介されているので、アイテム選びの参考にもなるはずです。
木下さんのブランドにも注目ですが、ブログやインスタグラム、雑誌等のコーディネートも参考に、体型を認めて活かす、ぽっちゃりファッションを楽しんでみてください!