「好きな人ができない!」という悩み
その視線の先に素敵な人はいませんか?
ひとくちに言っても、さまざまなパターンやレベル感があります。たとえば、「これまでの人生で一度もできたことがない!」という方もいれば、「ここ何年も好きな人ができない!」という方がいます。また、実際にどれだけ出会いの場に足を向けているかを聞くと、「頻繁に行っている」という人もいれば、「恋愛の対象となるような異性と会うこと自体、年に数回程度」という人もいらっしゃいました。でも、実はどれも原因は同じかもしれません。
なぜなら、こういったさまざまな悩みに対し、「ある同じアドバイス」をすることでうまくいくケースがあるからです。どんなことをお伝えしているかというと、端的に言えば、「自分に正直になって下さい」、そして「勇気を出して下さい」というものです。
あまりにシンプルですが、それには自分自身で気づいていないウソがあるからなのです。
「素敵な人がいない」というウソ
まず、「素敵な人がいない」と言うからには、「どういったタイプの人が好きなのか?」ということを聞いてみると、ある程度、具体的に答えられる人もいます。その「理想のパートナー像」に無理やウソがあるようには思えませんが、出会いの場に足を向けることのある人であれば、出会っていてもおかしくない項目ばかりです。
そこで「理想のパートナー像に近い人に出会うことは本当にないのか?」を言及すると、「当てはまる人に出会ったことはある」と言います。そして、「では、その好きになれそうな人に対して何かアプローチをしているのか?」と聞くと、答えはNOだったりします。
つまり、日々の生活の中で自分が「素敵だと思う人、いいなと思う人」、つまり、好きになれそうな人に出会ってはいるのですが、まったくアプローチをしていないのです。
「素敵な人がいないんだよね」と恋人探しをしている人は言いますが、それは間違いであることがここから分かります。すっぱいぶどうの原理で、自信がなくアプローチする勇気がないので、「素敵な人がいない」と言い訳をしているのではないでしょうか?
ここで繰り返します。「自分に正直になって下さい」。
ここまで話を進めると、「実は、自信がないんです」とカミングアウトされることがあります。
「自信」なんて、永遠につかない!
その言い訳は自分へのウソかもしれません。
しかし、あなたが「素敵だな」と思う人に対して、残念ながら自信がつくことはありません。
……というのも、本当に魅力的だと感じる人に対して、人間は自信が出ないようになっているからです。
逆に言うと、恋愛に対して自信満々になれるのはなぜでしょうか。それは既に、高い確率でクリアしてきた程度のハードルだから、心の余裕があるのだと言えます。しかし、「これくらいなら……」と思えるもの対して、人は「ときめき」を覚えることはありません。成功する確率は50%、もしくはそれ以下のイチかバチかの挑戦だと感じているからこそ、本当の恋愛です。だからこそ、チャレンジする必要があるのです。
そうは言ってもアプローチできない……と思った人へ
素敵な人がいないから好きになれない。自分にはアプローチできない。それは思い込みかもしれません。
きっとそう思う人もいるでしょう。これは前の理論に乗っ取っても当然ので、「こんなに素敵な人が自分を選んでくれるだろうか?」と不安になるのはごくごく自然なことだと思います。
では、そんな人に質問です。「もし断られたら、あなたはどうなりますか?」
自分が魅力を感じている人に、デートの誘いを断られたら、あなたはどうなってしまうのでしょうか? 恐らく、「心が傷つき、かなり落ち込むだろうな」……などと答えるでしょう。
次の質問です。「それに対して、あなたは対処可能でしょうか?」
「うーん、2~3日はハートがボロボロになって落ち込むけれど、半月後にはさすがに元に戻るかな……」と答えるかもしれません。
ここで重要なのは、あなたが不安に思う最悪なケース(今回の例なら、デートを断られた場合)を想定して、その先を知っておくということです。うまくいかなかった場合のビジョンを想定して、先に受け取る感情を感じておけば、その恐怖は半減します。なぜなら、既に対処済み・想定済みの感情なので、何も準備をしていなかった時よりもショックが小さいからです。
自分が魅力を感じる人にアプローチすることに対し、恐怖を感じない人はいません。100%の自信がつくことなんて、もとももとないのです。そのことがわかれば、逆に、次の一歩は踏み出しやすくなりますよ。しかも、ダメだったときのつらさやショックへの対処方法がわかっているなら、どうでしょうか?
もし、自分の気持ちを伝え、見事カップルになれるとしたら、それほど素晴らしいことはないのではないでしょうか。
「自分に正直に」、そして、「勇気を出して下さい」。その勇気を出すも出さないも、あなたの選択です。