三世代同居に対応した木造住宅を建てた場合の補助金とは?
コラム『「同居」「近居」を始める前に知っておくべきこと』で、「三世代同居」を推進するための支援策についてご紹介しましたが、その中の1つ、「三世代同居に対応した良質な木造住宅の整備の促進(地域型住宅グリーン化事業の拡充)」の概要が分かりましたので、ご紹介します。この制度は、「希望出生率1.8の実現に向けて、親世代が子育て世代の育児等を支援するための三世代同居を良質な住宅において可能とするため、三世代同居に対応した良質な新築住宅の取得を支援する」ために設けられました。(国土交通省資料より)
●(国土交通省)平成28年度 地域型住宅グリーン化事業 グループ募集の開始について
~地域の中小工務店等が連携して取り組む良質な木造住宅等の整備を支援~
主な補助対象となる木造住宅・建築物の種類と補助金の上限額は、次のとおりです。
対象となる住宅等、種類の違いについては、工務店などに問い合わせる必要がありますが、新築で全ての条件を満たすと、一戸あたり上限150万円、「ゼロ・エネルギー住宅」にした場合は、改修(リフォーム)でも一戸あたり上限165万円ですので、最大215万円まで補助が出る、というのは心強いです。
補助金をもらうための注意点は?
この補助金制度は、名称に「(地域型住宅グリーン化事業の拡充)」とあるように、「地域の中小工務店」に、良質な木造住宅を建てて(改修して)もらう必要があります。また、地域の中小工務店ならどこでも良いわけではなく、「地域型住宅グリーン化事業」に登録された工務店に依頼する必要があります。登録は、年度ごとに行われ、平成28年度は募集中(平成28年5月31日現在)の状態ですが、「地域型住宅グリーン化事業(評価)」のHPで登録された事業者を見ることができます。●地域型住宅グリーン化事業(評価)
●平成27年度事業「採択の結果」
補助金制度が利用できる工務店を見つけたよ。今度相談に行ってみようか。
補助金の対象となる住宅には、いくつか細かい条件が定められています。自分たちが希望する暮らし方や間取りとの兼ね合いや資金計画などに合っているかどうか、ご家族でよく話し合って、親身になって相談に乗ってくれる工務店を見つけてください。
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