マインクラフトが取り込んだ子ども層をうまく生かせるか
ドラゴンクエストビルダーズも、マインクラフト好調を追い風にして販売を伸ばしました(イラスト 橋本モチチ)
コロコロコミックとコラボレートして、子ども達にマインクラフトの面白さを伝える「マイクラ部」を展開。SIEのマイクラ部公式ブログは、きちんと漢字に読み仮名がふってあり、低年齢層をターゲットした作りになっています。
次世代ワールドホビーフェアへの出展や、全国キャラバンなどで、実際に体験できる場づくりもしています。全国キャラバンは、イオンモールや、アウトレットモールで開催し、親子で体験できる企画を用意するなど、子ども達に向けた活動を徹底しています。それらの活動は功を奏し、マインクラフトはゆっくりと数字を伸ばし続け、年末商戦などでさらに数字を重ねて、100万本に到達しました。
こうなると、ニンテンドー3DSに比べて本体価格が高く、高性能であり、小学生というよりはもう少し上の年齢層に向けられていたPS Vitaの路線も、変更して、低年齢層向けのタイトルを充実させ、子ども達への訴求を強めていく必要があるかもしれません。
2016年1月28日に発売されスクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」は、マインクラフトに近いゲーム性で、かつ、ドラゴンクエストの世界観でストーリーもあり、日本のユーザーでも遊びやすい作りになっていました。ドラゴンクエスト風マインクラフトと言ってもいいかもしれません。これがPlayStation3、PlayStation4、PS Vitaの3機種で同時発売されていますが、最も売れているのはPS Vitaなんですね。
PS Vitaの累計普及台数は約480万台。据え置きハードが苦戦するなか、ゲーム専用機ではニンテンドー3DSに次ぐ2番手であり、大きいタイトルが数字を伸ばせる市場規模になってきています。マインクラフトが掴んだ子ども層に対して、タイトルを充実させられれば、これまでとは違った盛り上がりを作れるかもしれません。
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