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ポルシェボクスターが200万円以下から狙える!(2ページ目)

空冷式エンジンモデルの高騰が常態化していますが、もともと値落ちしにくいといわれているポルシェ。水冷式エンジンを搭載するボクスターも値落ちはゆっくりとしていました。しかしデビューから10年以上も経ち、憧れのスポーツカーもぐっとお手頃になってきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

MTに比べ、手頃な値段でポルシェが楽しめるATモデル

日本デビューは2004年12月。ベースグレードには水平対向6気筒エンジンは2.7L、よりスポーティな走りを楽しめるSには3.2Lが用意されました。
ポルシェボクスターundefinedインテリア

ダッシュボード上にあるのが、スポーツクロノパッケージ車に用意されるストップウォッチ。シートは標準と電動パワーシート、さらにバックレストと座面左右を空気圧で調整できるアダプティブスポーツシート、標準シートより硬めでレザー仕様となるスポーツシートなどがあります


デビュー時のそれぞれの最高出力は2.7Lが240ps、3.2Lが280ps。2006年8月には2.7Lが245ps、3.2Lが3.4Lとなって295psに、2008年12月には2.7Lは2.9Lとなって255ps、3.4Lは310psにという具合に、少しずつ改良されています。

デビュー時のミッションは、ベースグレードが5速MTと5速AT(ティプトロニックSと呼ばれます)、Sが6速MTと5速ATが用意されました。MTはいずれも最初は左ハンドル車のみでしたが、2006年8月に右ハンドル車でも選べるようになりました。

2008年12月には5速ATに変わってPDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)と呼ばれる7速の2ペダルのデュアルクラッチ式MTが用意されました。こちらの中古車価格は350万円以上から。

シャーシは旧々型(986型)のものをさらに進化させて使用。また約半年前に登場した旧型の911(997型)と多くの部品を共有しています。ボディ剛性も高くなり、よりしなやかな乗り心地と、よりスポーティな走りが楽しめるようになりました。
ポルシェボクスターundefined幌

約12秒で開閉できる幌は50km/h以下で操作可能。リアウインドウは熱線入りのガラス製です。オプションで風の巻き込みを防ぐウインドディフレクターが用意されていました


オプションでPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)が用意されました。これはサスペンション特性を走行に合わせて可変できるというもの。

例えばロードスターとしての爽快感を楽しむ時はノーマルに、スポーツカーとしての性能を味わいたい時にはスポーツにセッティングすると、ボクスターの2つの資質をより積極的に味わえるというわけです。

さらに「ポルシェだし、レーシングカー同様のミッドシップだし、もっとスポーツカーとして尖った走りがしたい!」という人のために、スポーツクロノパッケージも用意されました。

これはエンジンやPASMなどの性能を一括してよりダイナミックに強化するというもの。中古車で購入したい場合は、ダッシュボード上に備わるストップウォッチが目印です。

ちなみにPDK搭載車以前の中古車の流通量としてはティプトロニックSが多めで、相場はMTのほうが高め。スポーツクロノパッケージ車はさらに台数が減り、価格も高くなっています。

それでも200万円台から見つかりますから、ボクスターのスポーツカーとしての性能にこだわるなら、探してみる価値はあります。

一方で「オープンカーでポルシェのミッドシップを楽しみたい!」という人にはMTより、相場が安くてお買い得感のあるティプトロニックS搭載車がオススメ。手軽にポルシェが味わえます。私ならこっちかな。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

【関連リンク】
カーセンサーnet
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