「とろとろ石鹸」を使って泥汚れを落とす洗濯方法
ガイド一押しテクで洗ったソックスのビフォー&アフター!これで復活だ!!
そこで、子どもの洗濯を機に泥汚れ研究所(!?)と化したガイド宅より、ただ今いち押しの泥落とし術をお届けします。
<目次>
じつは泥だけじゃない、泥汚れの特徴
泥汚れは何となく洗濯機にかけても落ちません。また、漂白剤に浸けてもイマイチだった経験はありませんか? それは、泥汚れはの原因が泥だけではないからです。敵(汚れ)を攻略にはまず敵を知る事から始めましょう。■泥汚れの特徴
泥汚れに含まれるのは泥以外に、油、ホコリ、汗、皮脂など。場合によっては木の実や葉などの色素も含まれます。そして、ほとんどの泥や砂は水や洗剤に溶けないのです。
■泥汚れが発生する仕組み
汚れのつき方には順番があり、よくあるケースは「内側から“色素”⇒“汗やホコリや泥”⇒“油や皮脂”」というもの。つまり、一番外側を油系が覆っている構造になっています。砂や泥が多い場合はさらにその外側に泥が固まっていることも多いです。
以上の通り、ひと口に「泥汚れ」と言っても、その実情はじつに複雑なので、一筋縄ではいかないのです。
泥汚れに効果的と話題の「とろとろ石鹸」とは?
泥汚れの対策と言えば、少し前までは固形石鹸を使い、洗濯板でゴシゴシするのが定番でした。しかし、最近の衣類の多くは「ゴシゴシ」されると破れやすくなる化学繊維が含まれているため、昔ながらの洗い方が通用しにくくなっているのです。その一方で近年、「とろとろ石鹸」と呼ばれるものを使った泥汚れ落とし術が注目を集めています。石鹸はアルカリ度が高い(=洗浄力が強く油汚れがよく落ちる)ので、昔から襟袖や泥の汚れだけでなく、キッチンまわりの油汚れなど掃除にも大活躍してきました。
今回はこの「とろとろ石鹸」を使い、衣服を「ゴシゴシ」することなく泥汚れを落とす方法をご紹介しましょう。
ステップ1:洗う前に乾かして外回りの泥を落とす
泥汚れはいきなり水に浸けてしまうよりも、まず乾かして、洗濯前に少しでも多くの砂や泥を落とすほうが、結果的にラクです。さきほど説明した通り、泥汚れは水や洗剤に溶けにくいので、まず付着しているものを最低限の量にしてから始める方がよいのです。
なお、乾いた衣類から泥を落とす際は、はたいたりブラシをかけるのが効果的。このひと手間が効果を上げるのです。
ステップ2:乾かしているあいだに「とろとろ」石鹸を作る
乾かしている間に、今回のテーマである「とろとろ石鹸」を作りましょう。<準備するもの>
・粉石けん50g (とろとろにならないというお悩みが多いのですが、大事なのは「炭酸塩」が含まれていることです。もし手持ちの物に入っていなければ「セスキ炭酸ソーダ」を加えるとよいようです)
・ぬるま湯(水より溶けやすい)
・容器とまぜるもの(泡立て器が混ざりやすいです)
・石けんをすくって塗るためのスプーン等
・洗濯おけ
<作り方>
1.粉せっけんに少しずつお湯を加えながら、混ぜていきます。
2.しばらく混ぜ続けるうちにとろとろしてきます。(画像参照)そうなれば、完成です。
ちなみに「とろとろ石鹸」は洗濯だけでなく掃除にも大活躍してくれます。石鹸は油汚れに強いので、食器の泥汚れを覆う油分をガッツリやっつけてくれるのです。
ステップ3:「とろとろ石鹸」を塗りこみ放置
衣類をお湯で軽く洗い絞ったら、ステップ2で作ったとろとろ石鹸を塗りこんでいきます。とくに泥汚れが酷い部分は入念に。塗り込みが終わったら、ジップロックなどの密閉袋に入れて何度か揉み、2時間~一晩くらい放置します。つまり、「とろとろ石鹸パック」をするわけです。
ステップ4:袋から取り出しぬるま湯ですすぐ
十分「とろとろ石鹸パック」をしたら、袋から取り出してぬるま湯ですすぎます。写真はわが家のもの。嬉しくなるくらい泥色の水が出ていますね。何度かぬるま湯を替えてすすぎましょう。なお、排水口に直接大量の泥水を流すと詰まる可能性もあるので、泥水は適所に捨てましょうね。
ステップ5:最後はいつもどおり洗濯
最後は洗濯機に入れていつもと同じように洗濯をします(合成洗剤などふだんの洗剤でOK)。ステップ4の段階で泥色のシミが気になるなら、ここで漂白剤も入れましょう。ちなみにガイドはいつも泡スプレー状の漂白剤を衣類全体に直接スプレーしてから、洗濯機に投入しています。
しぶとい泥汚れは繰り返し洗うのもアリ
基本的にはこれで終了。冒頭のソックスはこれでほぼ元通りになりました。これでも落ちないような「濃厚な泥汚れ」については、後日同じステップを繰り返してみるのがよいでしょう。一気に落とそうとすると、その分衣類が傷みますから、必ず日を改めて繰り返すようにしましょう。[関連記事]