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5月病で会社にいきたくない時は?転職を考える前に

毎年この時期になると訪れる5月病からの転職したいという想い。一時の気の迷いですよと周りの人は諭すかと思いますが、どう発想の転換をしたら良いのでしょうか?5月病と向き合う力もスキルと考えましょう。

末永 雄大

執筆者:末永 雄大

20代・30代のキャリアデザインガイド

そもそも5月病って何?

会社にいきたくない、転職するべき?

会社にいきたくない、転職するべき?

毎年新卒社員が4月に入社し、研修を終えて、新しい職場環境に慣れ始めると、「なんとなく気分が憂鬱に…もしかすると5月病かも?」といった話はよく聞きますよね。

そもそもこの5月病ってなんなのでしょうか?

Wikipediaで5月病と調べると以下のように記載されています。
新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。
実際の精神疾患などの物理的な病気の名称というよりも、新人が新しい環境に適応できない事そのものを総称していたもののようですね。

なぜ5月病は起きるのか?

ガイドも日々、多く人の若手のビジネスパーソンの転職をサポートしている中で感じている理由として、5月病は「期待値が高い事の裏返し」ではないかと思っています。

特に新社会人などは、就職活動をして内定を得た後に、充実した内定者生活を送り、ワクワクはマックスになりがちです。

思い描いていた新生活は、なんでもない日常になりますし、むしろワクワクする未来よりも、現実的な今と格闘する事になります。

そうした期待値との落差が刺激のない状況への失望となり、やる気が起きない・・となるのではないかと思っています。

どうすれば5月病を乗りきれる?

では、このような5月病をどのようにしたら、乗り切る事ができるのでしょう?

私としては、結論、期待値を下げる、もしくは短期目標を掲げ続けるのいずれかをお勧めしています。

そもそも期待値を高く持ち過ぎる事自体が問題の場合は、その期待値を良い意味で下げて割り切るというのはシンプルな方法と思います。

「ま~こんなもんが普通でしょう」といった感じです。

その前提条件を最初に正しく認識できれば、あとは大した面白みのない日々の仕事をどのように面白くできるか?といったスタンスで、状況や環境に過度に期待しないで主体的な考えを持つ事ができるようになります。

5月病を打破するためにはやっぱり転職?

基本的には、5月病のように一時の気の迷いで転職する事はお勧めしません。5月病は、外部環境のせいではなく、内部要因ですので、どこに異動したとしても、解決するものではないでしょう。

企画職やマーケティング、あの有名な人気企業に入れば、何か変わるのかも!といったシンデレラストーリーは存在しません。仕事がら、普段から多くの業界・職種・企業の方とお会いして、キャリアや仕事の悩みを聞いていますが、花形職種の人でも、5月病になっている人もいます。

どの業界・職種、会社であっても、仕事そのものが華やかで面白いという事はないのです。

ではどんな人なら転職すべき?

内部要因が理由での転職は失敗しますが、物理的な外部環境が要因の場合は、転職を検討するのも1つかもしれません。

ただ、そうした事を考える心理状態として、ついつい外部環境のせいにしてしまいがちなので、本当に物理的に変えられないものなのか?自分の解釈やアプローチ次第で変化させられるのでは?と精査しておくべきと思います。

そうしたプロセスを経ずに、転職活動を進めても、結局どの企業の面接官も転職理由をかなり深掘ってヒアリングしてきます。

百戦錬磨の面接官を前に、ごまかす事はできませんので、それが理由で面接を通過する事はないでしょう。

5月病と向き合う力もスキル

実は、特定業界などで用いる専門スキルや経験以外は、面接官は仕事へのスタンスや取り組み方を非常に強く重視しています。

5月病への対処法も、仕事を長く続けている中で、よくあるモチベーションの増減といった現象の1つであり、それをうまくコントロールする処世術です。

こうしたスキルや考え方は汎用性が高く、業界や会社を変えても、長い仕事人生で活用できると思います。

そうした視点を持って、5月病に向き合ってみるのも、本来つまらない仕事を、自ら楽しむためのヒントになるのではないでしょうか。

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