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パナソニックCN-F1Dで大画面カーナビが身近に!

パナソニックから新しい発想の大画面カーナビ「CN-F1D」が登場した。ナビ本体は2DINサイズだが、そこから飛び出たモニターは9型ワイドの大画面。だから、多くの車種に取付可能でコストも割安。大画面ナビを身近にするモデルだ。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

これまでの大画面ナビは取付可能車種が限られていた

純正カーナビはどんどん大画面化が進んでいる。それを見て、マイカーのカーナビも大画面にしたいと思っている人もいるだろう。

しかし、市販の大画面ナビは対応車種がほんの一部に限られている上に価格も高い。基本的に国産車のカーナビ&オーディオの取り付けスペースは幅178ミリ×高さ100ミリという2DINサイズで作られていて(近頃はそうじゃないクルマも増えているが)、そこに大画面ナビを装着するにはナビ本体の他に別売の車種専用パネルが必要になるからだ。

独自のフローティング構造で取付対応車種を大幅に拡大

そんな、ちょっとハードルが高かった大画面ナビを身近にするのが、パナソニックが2016年6月に発売予定のストラーダ最新作「CN-F1D」(市場想定価格17万円前後)である。

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パナソニックの新しい9V型大画面ナビは6月発売予定


本体そのものは2DINサイズ。そこから「DYNABIG(ダイナビッグ)ディスプレイ」と名付けられたフローティング構造の9V型モニターが飛び出した独特のスタイルだ。そのため2DINのオーディオ&ナビ取付スペースがあるクルマであれば、たいがいは装着できる。

一部、シフト(やAT)レバーとの干渉などで装着不可のクルマもありパナソニックでは取付確認後に取付可能車種のリストに加えており、発表会の時点で144車種への取付に対応。この数字は、今後も増えて行くだろう。

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本体は2DINサイズだから2DINのオーディオスペースがあるクルマなら取付できる可能性大


大画面でブルーレイディスクも見られる

その大画面でブルーレイディスク(BD)も見られる。家庭でのBDレコーダーの普及率は約5割に近づいているとのことで、映画や音楽もののパッケージソフトをBDで手に入れている人も増えているだろうし、録画したTV番組等をBDに移して保存している人も多いだろう。

しかし、車載のAVシステムはいまだにDVDが主流。クルマの中で映像を楽しむためだけに、TV番組をBDではなくわざわざDVDに記録している人もいるかもしれない。そんな中、現時点でパナソニックだけは市販のカーナビにBDプレーヤーを組み込んでいて、車内でCD/DVD/BDのマルチメディアが楽しめる。

ソフトのタイトル数は少ないが、ハイレゾ音声のBDオーディオも再生できる。BDに対応したパナソニックのカーナビは、このCN-F1Dと7型ワイドモニター搭載のCN-RX02D、および横幅200ミリワイドボディのCN-RX02WDの3機種だ。

ドライバーに画面が近づき操作性もアップ

デモカーに乗ってみる。モニター上部にあるMAP/MENU/AUDIO/音量のアップダウンのボタンが見えないため、最初は戸惑うが、慣れるにしたがってブラインド操作でもボタンの位置を把握できるようになれば使えるだろう。それよりも、画面がセンターコンソールのパネル面よりも最低でも5センチほど手前に飛び出しているためドライバーに近くなり、手が届きやすいのがありがたい。タッチパネルの操作がしやすいのだ。

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音量のアップ/ダウン、MENU、MAP等のボタンはモニター上部


また、画面が手前に飛び出していることで画面そのものが大きく見える。実際には9型だが、感覚的にはセンターコンソールのパネル面にある10型クラスの大きさに感じる。そのため、地図内の表示も大きく、やや老眼が入ってきた私でも瞬時に確認しやすい。これはありがたい。

スマホライクな操作性。レスポンスも許容範囲

操作はタッチとフリック&ドラッグ等に対応し、タブレットを操作している感覚。以前のフリック&ドラッグ対応カーナビは操作レスポンスの面で多少もたつくモデルもあったが、CN-F1Dはずいぶんスムースに動くようになっている。このレスポンスなら許容範囲だ。

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わかりやすく親切な案内はパナソニックの持ち味


ナビ機能は、基本的に従来のパナソニック・カーナビを踏襲していて、丁寧な案内がわかりやすい。さらにこのCN-F1Dでは、安心運転サポートがより充実した。制限速度や一時停止等を画面と音声で教えてくれるエリアは、これまでの1016市町村から1340市町村に拡大し、指定方向外進行禁止の補助看板にも対応するようになった。

標識拡大表示のオン/オフも可能で、制限速度が変わった時に画面中央に大きく表示される看板が嫌いな人はオフにしておけばいい。それでも画面左上に制限速度の看板が小さく表示されているので安心だ。また、オプションのフロントインフォディスプレイとも連携可能だ。

Android Autoに市販ナビで初めて対応した

Android Autoに市販カーナビとして初めて対応したのもひとつのウリだ。GoogleマップやGoogle音声検索も使える。とはいえ、これまで長くカーナビを使ってきた人にとっては、内蔵ナビの親切、丁寧な案内のほうがわかりやすく安心できるので、実際はそちらを使うことが多いと思う。

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Android Autoに市販ナビで初めて対応


ではAndroid Autoは不要なのでは? と思う人もいるかもしれないが、カーナビ以外にもハンズフリー通話で使えるし、ナビに関しては内蔵のもののほうが優秀だし分かりやすいので、わざわざGoogleマップを使うこともないだろう。それよりも定額音楽配信のGoogle Playミュージックも聴ける。

地図更新の速さがAndroid Autoナビの魅力

また、今回の試乗では、こんなことがあった。第三京浜上りの港北IC出口は2015年11月に料金所と出口の位置が変わっているのだが、試作機のCN-F1Dの地図はまだ古いままだったので、新しい出口が載っていなかった。それに気づいてすかさずAndroid AutoからGoogleマップで探索し直したところ、しっかり新しい出口が載っていて事なきをえた。

地図の鮮度の高さでは、やはりクラウド型が勝る。なので新しい道ができた場所へ行く時にはAndroid Autoの地図で、それ以外は内蔵の地図で、という使い分けもできるだろう。ちなみに、この新しい港北IC出口、2016年6月上旬に発売予定のCN-F1Dの量産モデルにはしっかりと掲載されるそうなのでご安心を。

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第三京浜上り港北ICもAndroid AutoのGoogleマップなら素早く更新


大画面ナビが欲しいけど高くて手が出ないと諦めていた人には朗報だし、車内でBDを見られるのも魅力のカーナビだ。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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