リビングダイニングの悩みと理想の共有
「リビングにモノが散乱」「見せる収納?隠す収納?」
東京建物が2012年10月から展開する「働く女性がもっと幸せになる住まい」を考えるプロジェクト「Bloomoi(ブルーモワ)」。東京建物の女性社員がメンバーとなり、働く女性の意見を採り入れ商品企画に反映してきました。今回、一般公募により20代から40代の働く女性たち6名とACTUSで働く4名の10人が「Bloomoi Mates」として加わり、約1年間「理想のリビング空間」について議論を実施。夫婦+子供1人から単身まで多彩なライフステージの働く女性のリビングダイニングの悩みや理想を共有することで、「理想のリビング空間」づくりに結びつけています。悩みの中でも大きいのが収納スペースが足りないこと。メイクボックスや印鑑など細々したモノも多いので、モノに応じた収納スペースが必要です。日常的に使う通勤用バックの置場が無いこともリビングダイニングが散らかる要因として挙がっています。収納にも隠したい収納と見せたい収納に分かれます。こうした収納するものごとに場所が確保されているのが理想のようです。
空間の区切り方も課題の一つ。キッチン・ダイニング・リビング・ワークスペースなどどう区切るのかは、悩みのようです。また丁度良い広さはどのくらいなのかも意見が分かれる点。スッキリと使いたいというのが、共通の声として挙がっていたようです。
「理想のリビング空間」づくりのプロセスとして、模型で検証。横長リビングと縦長リビングの2タイプの模型を作製し、議論を深めています。さらに「Bloomoi(ブルーモワ)」が参画した実際のモデルルームを見学してイメージを膨らませ細部を検証していきました。そして最終的に理想のリビングダイニングを完成しました。
理想のリビングダイニングの俯瞰図
リビングの使い方のアイデアがいっぱい
アイランドキッチンや壁面収納 ブルーモワ ライブラリーは便利
「理想のリビング空間」を見て、感じたのがスッキリと良くまとまっている点。間取りだけでなく、家具の配置も考えてトータルでプランニングしているので、場とオープンスペースが組み合わさって、心地よい空間に仕上がっています。キッチンは、回遊動線を考慮してアイランドキッチンを採用。壁面収納を採用することで、収納量も十分確保されています。ゆっくりリラックスできる空間や大勢の友人が来た場合も対応できるスペースということで大型のL型ソファをコーディネート。家族で会話も弾む空間です。
一時的な収納スペースが欲しいという声に応えて置かれたのが、アンティークのチェスト。鍵、時計、バックやアクセサリーなどをとりあえず置くスペースとして使えます。最初に置くスペースをつくることで、見失うことも減りそうです。
ガイドが実際のリビングを見て良いなあと感じたのが、キッチン横の引出しスペース「ブルーモワ ポケット」とキッチン裏のワークスペース「ブルーモア ライブラリー」です。キッチン横の「ブルーモワ ポケット」では、家族の共有のものを一箇所にまとめて収納することが可能です。
「ブルーモア ライブラリー」は、家事のちょっとした合間でも作業ができるワークスペース。扉で開閉できるので、来客の際は急に閉じることも可能です。時間を有効に使いたい働く女性にうれしいスペースになっています。
プロジェクトを通して、同じ働く女性といっても様々なニーズがある点を感じたそうです。あえて空間を仕切ららなかったのは、インテリアで空間を仕切ることで家族のニーズにマッチしたものに近づける狙いがあったそうです。そういう意味では、住み心地の良い間取りとは、家具やインテリア、どんなモノを持っているのかまでつながっているのかも知れません。皆さんの今の住まいも収納家具やソファ、チェストなどを変えることで、住み心地もアップするのではないでしょうか。