貯蓄/貯蓄する基本の方法

これならできそう?貯蓄のベイビーステップを始めよう

貯蓄100万円や1000万円という数字を聞いて「絶対に無理だ……」と感じる人も多いかもしれません。そう感じた人は、まずは貯蓄への小さな小さなステップ=ベイビーステップから始めてみませんか?

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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貯蓄なんて無理だ……と思う前に、小さな一歩を

たくさんの方に取材をしていると、「お金を貯めたい!」とひたすら口にしながら結局全部使いきってしまい、貯蓄がずっと0のままという人によく出会います。

そういう方は、「100万円、どうやったらポンって貯まるんだろう?」「1000万円か……宝くじが当たればいいけど」という口グセが多し! 貯蓄に向けて特に何もしていないので、貯まらないということが本当によくあるケースです。

お金を貯めることは、生まれたての小さな赤ちゃんが、いっきなり立ちあがってトップアスリートみたいに全力疾走できないのと同じです。

赤ちゃんが、まずは寝返り、お座りやハイハイ、つかまり立ち、つかまり歩き、そして手を離して自分の足で一歩ずつ進んでいくように、何かを達成するには、小さな過程を一つずつ積み重ねていくことが大事です。

千里の道も一歩から。「どうしても貯められない!」と悩んでいる人は、まずはほんの小さな小さな第一歩、貯蓄のベイビーステップ」から始めてみましょう。その際には、「我慢する」などのマイナスの感情ではなく、「ちょっとワクワクする」ようなプラスの感情を起こすのがおすすめ。そんな案を3つお伝えします。
貯蓄のベイビーステップ

貯蓄のベイビーステップ

 

ステップ1:お金が貯まったらやりたいことを考えてみる

「お金がないから買えない」「お金がないからできない」ということは、ありませんか? それらは、今はお金が足りなくてできないことかもしれませんが、自分自身が貯めていけば、実現できることかもしれません。

ちょっと背伸びをして買うようなバッグ、ちょっと高すぎかなあでも気になるなあと思っているお店のディナー。ネットで見てはいるけれど、実際に行ってみたいと思う国や場所など。今まで「自分には無理かな」と思っていたことでも、お金を貯めればすべて実現できることのはず。

「ハナから無理、できない」と決めつけてしまう前に、「もしお金が貯まったら買ってみたいもの」「もしお金が貯まったら行ってみたい場所」などについて、具体的に想い浮かべてください。そして手帳に書き出してみることをおすすめします。

その文字を見るたびに「実現に向けて、動き出そうかな(=少しずつ貯めてみようかな)」という気持ちが起こるはずです!
 

ステップ2:給与振込口座の銀行で「自動積み立て」を調べてみる

お金を貯めるには、お給料が入ったら何も考えずにさっさと貯めてしまい、残ったお金を使っていくのが鉄則です。ところが、「それはわかっているんだけど、なんか手続きとか面倒かなと思って……」と、何も手をつけていないという方がよくいらっしゃいます。

そこでまずは、「自動積み立て」について調べてみることから始めましょう。自動積み立てとは、自動的に毎月一定額を積み立てていってくれるサービスです。「調べること」なら、携帯やPCで情報を見るだけなので、あまり負担ではないですよね。

給料振込口座の銀行のHPを開いたら、「自動積み立て」の情報を探してみましょう。銀行によって、「自動つみたて定期預金」「積立定期預金」「積み立て定期預金」「定期預金の積立購入」「自動積立貯金」など、名前はさまざまです。

さあ、あなたが利用している銀行は、どんな名前でしょうか。名前を知って、貯まる仕組みがわかってくると、「積み立て、ちょっと始めてみようかな」という気持ちが起こるかもしれません。
 

ステップ3:同僚や先輩に「財形、やってますか?」と聞いてみる

財形貯蓄は、勤務先によって制度がない場合もあるのですが、せっかく制度があっても、「手続きに時間がかかりそうで、まだです」と、二の足を踏んでいる人が多くいらっしゃいます。

そこで、小さな一歩です。同僚や先輩など、信頼できる人に「財形、やっていますか?」とちょっと聞いてみましょう。日々取材をしていると、密かに財形貯蓄をやっていて、満足している人は意外と多くいるものです。

ただ、職場の人とお金の話をするのは、はばかられると感じてわざわざ自分からは話題に出さないといいます。

もし、相手が財形をやっていたら、「手続き、面倒でしたか?」「財形、やっぱりいいですか?」などと様子を聞いてみましょう。よほど親しくない限り「いくらやっていますか?」とは、聞かない方がいいかもしれませんね。手続きは、会社によって多少異なります。

「簡単だったよ、あの部署にいって書類を取って、申し込むだけだよ」と、具体的に覚えていたら、助かりますね。「ずっと前にやったんだけど、手続きか……忘れちゃったな」という返事の場合は、面倒だったら覚えているはずなので、それほど面倒ではなかったととらえましょう!

実際にやっている人がいたら、「自分もやってみようかな」と思うかもしれません。ぜひ、信頼できる人に、財形をやっているかを聞いてみるところから始めてみましょう。
 

小さな一歩を褒めてあげよう

以上、貯蓄のベイビーステップ3つを紹介しました。どんなに小さなベイビーステップでも、もしできた際には、ぜひしてほしいことがあります。それは、「自分自身を褒めてあげる」こと。

赤ちゃんも、「ちゃんとハイハイできたね」「立ち上がれたんだ、すごいね」と言われると、本当に嬉しそう。もっとがんばりたい!という顔をします。大人だって褒められたら、嬉しいのは同じです。

ただ、大人になると、「自動積み立てのことを調べたんだ、えらいね」なんて、誰かに褒めてもらうのは難しいので、ぜひ自分自身で褒めてあげてください。「ああ、自分、ちゃんと調べたな」「これで、一歩前進したかも」と。

それが、自分自身を癒すことにもつながり、もう一歩前に進む気持ちが起こるでしょう。そして、どんどん加速しながら前に進んでいくはずです!

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