スウェーデンの素敵なお茶の時間、フィーカ
シナモンロールとともにフィーカを楽しむ育児休暇中のパパと子どもたち 写真:Susanne Walstr?m/imagebank.sweden.se
「Fika(フィーカ)」という言葉を聞いたことがあっても、それがスウェーデン語だと知っている方、意外と少ないのではないかと思います。フィーカとは、仕事や家事、遊びなど今していることから休憩をとり、主にコーヒーなどのお茶を飲む、コーヒーブレイクを指しています。一人ですることもあれば、家族や友達、同僚、知り合いと一緒にすることもあり、 朝、午前、午後、夜と日に何度もとります。そんなお茶の時間に欠かせないのが、美味しいお菓子。コーヒーなどの飲み物だけで軽く済ませることもありますが、たいていの場合、何かを一緒に食べます。オープンサンドイッチを食べることもありますが、ここでは、フィーカによく登場する定番のお菓子をご紹介します。
こちらの記事も合わせて>>>スウェーデンの素敵なカフェ文化、フィーカをご存知?
フィーカといえば、シナモンロール!
本場スウェーデンのシナモンロールで楽しむフィーカは絶品! 写真:Tina Stafr?n/imagebank.sweden.se
ベーカリーに並ぶ、様々な種類の「ブッレ」、どれも試してみたい
子どもから大人までみんな大好きなのが、お隣フィンランドを舞台にした映画「かもめ食堂」で一躍有名となったシナモンロールです。フィンランドのものと形が少し違いますが、スウェーデンにもあり、フィーカのお供として大変人気があります。スウェーデン語では「カネールブッレ(Kanelbulle)」と呼ばれ、カルダモン入りの生地にシナモンと砂糖がたっぷり入った渦巻き状のものが一般的です。なんと、シナモンロールの日まであり、毎年10月4日には、国中でシナモンロールとともにフィーカが楽しまれています。
これらの甘いパン類を総括して「ベーテブロード(Vetebröd)」や「ブッレ(bulle)」と呼び、シナモン味に加えて、バニラ味やピスタチオ味、時期のよってはサフラン味など様々あり、いろんな味を試したいところです。カフェやコンビニエンスストア、スーパーマーケットなど、いたるところで見かけるので、見逃すことはないはずです。
ケーキといえば、緑のケーキ、プリンセスケーキ
緑のマジパンが目をひく、プリンセスケーキ
スウェーデンのケーキで最も人々に親しまれているのが「プリンセストータ(pinsesstårta)」です。緑のマジパンが上にかかっており、その仰々しい見た目から、たいていの方がちょっと引いてしまうこのケーキ。しかし、地元の人々には大変馴染みの深く、一度はまると病み付きになる美味しさです。スポンジケーキにバニラクリームと砂糖の入っていない生クリームをドーンとのせた後に緑のマジパンをのせてあり、誕生日やお祝い事には欠かせないケーキです。
プリンセスケーキの他にも幾つか試して欲しいケーキがあります。スウェーデンのチョコレートケーキといえば「クラッデコーカ(Kladdkaka)」。フォンダンショコラに似た感じで、真ん中が半焼けの状態のどろっとしたケーキで、生クリームをたっぷり添えていただきます。まだまだケーキ類いけます!という方には「モローツコーカ(Morotskaka)」もオススメです。人参がたくさん入ったキャロットケーキで、しっとりとした味がコーヒーとよく合います。