スウェーデン

フィーカのお供にいかが? スウェーデンの定番お菓子(2ページ目)

スウェーデンの素敵なカフェ文化、フィーカに欠かせないのが美味しいお菓子。旅行中の限られた時間の中でできるだけたくさん味わっていただけるように、定番中の定番お菓子を一気にご紹介します。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

「小さなお菓子」と呼ばれるクッキー類

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クッキー類の種類も豊富、その時の気分に合わせて選びたい

シナモンロールやケーキ類はがっつりいける時にはいいのですが、そうでない時におすすめなのが「小さなお菓子(Småkakor)」と呼ばれるクッキー類です。コーヒーや紅茶とともに、一口欲しいなという時にピッタリで、「ハッロングロットル(Hallongrottor)」と呼ばれる真ん中にラズベリージャムが入ったものや「ブリッセルケックス(Brysselkex)」と呼ばれる周りが色で縁取りされているものなど様々なものがあり、1個から買い求めることができます。

クッキーよりは大きく、ケーキほどではない適度な大きさのお菓子「バニィリヤッタ(vaniljhjärtan)」もオススメです。バニラクリームが真ん中に入った、ハートの形をした可愛いお菓子で、ちょっとほっこりしたいときにぴったりのお菓子です。
 

焼かないお菓子の定番は、掃除機!?

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緑のマジパンのお菓子、「ダムスーガレ」とチョコレートボールも、昔ながらの定番

オーブンを使わない、焼かないお菓子の定番は、緑のマジパンに包まれ、両端にチョコレートがついた「ダムスーガレ(dammsugare)」です。ダムスーガレとはスウェーデン語で掃除機という意味で、形が似ていることに加えて、その昔、前日に残ったお菓子を潰して混ぜて、マジパンで巻いて作られ始めたことから、この名前がつきました。ダムスーガレとともに人気があるのが、「ショコラードボッラル(Chokladbollar)」と呼ばれる、オートミールにバターとカカオ、砂糖を混ぜて、ココナッツもしくは粒砂糖をまぶしたものです。両方とも見た目は、それほど大きくないのですが、バターや砂糖がふんだんに使ってあり、お腹にずっしりとくるお菓子です。
 

季節のお菓子もお見逃しなく!

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季節のお菓子といえば、クリスマス明けから出回るセムレ。1~3月くらいにスウェーデンを訪れたら、ぜひ試してみたい

年間を通じて食べられるお菓子とは別に、時期によって食べられるお菓子があります。クリスマスの頃によく食べられるのが、サフラン味のパン「ルセカッテ(Lussekatt)」と「ペッパーコーカ(Pepparkaka)」と呼ばれるジンジャークッキーです。クリスマスが終わると登場するのが「セムラ(semla)」です。ケーキというよりは菓子パンに近く、土台となっているのは、シナモンロールと同じ、カルダモン味のパンです。丸く焼いたパンの上部を帽子のように切り取り、下の部分の中身をくり抜き、アーモンドペーストと牛乳を混ぜたものを入れた上に、ドーンと生クリームをのせて、蓋をし、粉砂糖をかけてあります。生クリームには砂糖が入っていないので甘くないのですが、ほんのり甘いパン生地とアーモンドペーストの甘さが、コーヒーによく合います。時期が合えば、ぜひ試して欲しいお菓子です。

フィーカの定番お菓子、いかがでしたでしょうか。カフェで見かけたら試すのもよし、スーパーマーケットやコンビニで見かけたら買っておいて、ホテルで食べるのもよし、旅のフィーカのお供にぜひお試しあれ!

スウェーデンのカフェは、こちらの記事で紹介しています。
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