ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

「同居」「近居」を始める前に知っておくべきこと(2ページ目)

家事・子育て支援、介護支援という、親の世代、子の世代がWin-Winの関係になれる「同居」と「近居」が注目されています。実際の同居や近居をしている人の割合やメリットとデメリット。「同居」「近居」を始める場合にお得な制度など、「同居」「近居」を始める前にしておくと便利な情報を紹介します 。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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「同居」「近居」のメリット・デメリット

同居、近居にはメリット、デメリットはあるけれど、親も子も孫も幸せに暮らせるのが一番です。

同居、近居にはメリット、デメリットはあるけれど、親も子も孫も幸せに暮らせるのが一番です。

■「同居」「近居」のメリット
「同居」や「近居」の一般的なメリット(子の側から見た)を挙げると、
(1) 親に家事・育児を手伝ってもらえる
(2) 親に子ども(孫)のしつけや教育を手伝ってもらえる
(3) 親から子どもに対して、日本の文化や歴史を伝えることができる
(4) 親の介護や身の回りの世話をすることができる
(5) 親の安否がすぐにわかるので安心できる
(6) 親とのつき合いや交流が密になり一家が仲良く暮らせる
(7) 衣食住などの生活関連の経済的な支援が受けられる

■「同居」「近居」のデメリット
デメリットを挙げるとすると、
(1) 親子の価値観の違いから生じる衝突
(2) 生活のリズムの違い
(3) (1)(2)から生じる精神的なストレス

デメリットに関しては、どちらかというと、物理的な距離ではなく、精神的な距離の取り方の難しさから生じるストレスと言えるかも知れません。

いろいろな方の話を伺っていると、子どもからは、「親の面倒をしっかりみたい」と考えているのに対し、親は、「子には面倒をかけたくない」と思っていたり、親からは、「孫のしつけや教育をサポートしたい」と思っていても、子は、「自分たちできちんとできるから、あまり手出しをして欲しくない」と思っていたりするものです。「親の心、子知らず」と良く言いますが、「子の心、親知らず」とも言えるかもしれません。お互いに対する思いやりの気持ちが、かえって、ストレスの原因になってしまう場合もあるので、注意が必要です。

親子で(1)コミュニケーションをしっかり取り、(2)遠慮なく気持ちを伝えること、また、(3)ルールを決めることで、デメリットを上手に解消できるといいですね。

>>「同居」「近居」を始めるのにお得な制度は?

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