ステーショナリー・文房具

消しゴムのニューデザイン 

消しゴムのリーディングカンパニー「シード」がこのほど消しゴムをリデザインした商品を発売した。いよいよ消しゴムもデザインでも選べる良い時代になった。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


日本の文具デザインはどんどんよくなってきている。そんな中で、少々おいてきぼりな印象なのが消しゴムだ。消しゴムには紙製のケースがある。正式には「スリーブ」という。ここには軽く消せるとか、消しカスがまとまるなど機能を大きく印刷したものが多い。たしかに買う時にはそうした情報は必要だ。しかし、いざ買って使う時には毎回、そうかこれは軽く消せるのか。。などと確認する必要はない。もっとスッキリとしたデザインの消しゴムスリーブはないだろうかとかねがね思っていた。

シンプルデザイン

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

まさにこういうのを待っていたというシンプルデザインの消しゴム


消しゴムのリーディングカンパニー「シード」がやってくれた。さすがプラスチック消しゴムの生みの親だ。ちなみにシード社は世界ではじめてプラスチック消しゴムを作り出した会社である(1956年)。それまでのゴムを使った消しゴムは使っていくうちに段々硬くなって消し心地も変化してしまうものだった。プラスチック消しゴムの登場で字消しは一挙に快適になっていった。

さて、今回限定で発売される消しゴムのデザインはGRAPHによるものだ。地域の中小企業から海外の高級ブランドのデザインまで手がけている。ラインナップは全5種類。まずこのブルーのスリーブだけを見ても、きっと誰もがそれとわかることだろう。シードを代表する「レーダー」だ。ブルーという色だけで商品を想起させてしまうというのは考えてみればすごいことだ。「Radar」の文字はあるが既成品とは違うシンプルなフォントが使われている。またまたちなみの話しになるが、「レーダー」とは探知機などに使われるレーダーからきている。「時代の最先端をキャッチする」、「汚れている部分を探知してキレイにする」という想いが込められている。

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

左側のブルーが「レーダー」をベースにしたモデル。「レーダー」は1968年(昭和43年)発売の40年を超えるロングセラー。

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

それぞれが個性的なカラーになっているので、色で識別できそうだ


この「レーダー」のデザイン消しゴムの他、4つのシードを代表する消しゴムがデザインを新たに生まれ変わっている。ただ、それらは「レーダー」とは違い、もともとのスリーブとは異なるカラーになっている。

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

消しゴムカスがまとまる「ノンダスト」。グレーのスリーブがシックな雰囲気。「ndg-100」とあるが、たぶんこれはNon Dust GRAPH 100円という意味なのだろう。「Gノンダスト」100円+Tax。上に置いたのは、ベースとなっている消しゴム。デザインの変化ぶりがよくわかる。

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

力を入れずに軽いタッチで消せる、シャープペンに最適な消しゴム「カルサーラ」がベースになった「Gフォーシャープ」100円+Tax

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

色鉛筆や軟らかい鉛筆のための消しゴム「CP-10」がベースになった「Gフォーカラー」100円+Tax

GRAPH×シードundefinedデザイン消しゴム

デッサン用のねり消しゴム「Gフォーソフト」は、まさにアーティスト向けというデザインだ。100円+Tax
 


こうしたデザインバージョンは得てして限定発売ということが多いが、今回のアイテムはすべて定番化されていくという。シード社の心意気を感じてしまう。いよいよ消しゴムもデザインでも選べるよい時代になってきた。

*関連リンク
シード

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます