確定申告書の用紙は?
確定申告書の用紙は国税庁のサイトからダウンロードしたうえで、家庭用のプリンタで印刷して使うことができます。用紙の種類にはAとBがあり、そのほかに申告の内容により明細書や内訳書などがありますから、必要なものをよく確認してください。また、最寄りの税務署へ行けば申告に必要な用紙をもらえるほか、郵送を依頼することも可能です。郵送の方法などはそれぞれの税務署へお問い合わせください。
住宅ローン控除の確定申告、贈与税の申告、認定長期優良住宅新築等特別控除の確定申告、および一定の譲渡に関する確定申告の場合は、国税庁サイト内の「確定申告書等作成コーナー」を使い、画面上で入力したものをプリントアウトして、そのまま提出することもできます。
なお、「確定申告書等作成コーナー」を使うときの手順について詳しくは ≪ネットで簡単!住宅ローン控除申告書 2016年申告版≫ をご参照ください。
確定申告に関する手引き、オンラインによる申告など
実際に確定申告書を作成するときには、国税庁が発行している手引きなどを参考にすれば詳しい内容が分かるでしょう。手引きや説明書などは最寄りの税務署で入手できるほか、国税庁サイト内の「確定申告に関する手引き等」のページからダウンロードすることもできます。また、分からないことについては国税庁ホームページ内の「確定申告期に多いお問い合わせ事項Q&A」もご参照ください。
また、オンラインによる確定申告(国税電子申告・納税システム e-Tax)が、全国の税務署で利用可能となっています。
しかし、これを利用するためには「開始届出書」を管轄の税務署へ提出して税務署による審査・登録を受け、ICカードリーダライタを購入し、e-Tax ソフトなどをインストールし、電子証明書やマイナンバーカードを取得するなどいくつかの事前準備が必要で、初期費用として安くても3千円程度(ICカードリーダー・ライター代金および電子証明書取得費用500円程度)がかかります。
e-Tax の手続き方法を読んで考えているだけの時間があれば、その間に手書きでも作成ができてしまうほど、確定申告書は意外と簡単です。しかし、自営業者などで毎年、確定申告をする人であれば非常に便利なシステムですから、導入を検討してみるのもよいでしょう。
確定申告書の提出先は?
確定申告書の提出先は原則として住所地を管轄する税務署となりますが、税務署まで行く代わりに郵送(「郵便物」または「信書便物」にかぎられます)による提出も可能です。郵送の場合は、確定申告書の控と返信用封筒(切手貼付)を同封すれば、税務署の受領印が押されたものを返送してもらうことができます。
また、一部の税務署では複数の管轄区域にまたがって「広域センター」が開設されています。詳しくはお近くの税務署にお問い合わせください。
なお、一部の税務署では2月21日と2月28日の日曜日に、確定申告の相談と申告書の受付が行なわれます。対応する税務署など詳しくは国税庁ホームページでご確認ください。
さらに、国税庁からは映像と図解で確定申告書作成方法などを解説するインターネット番組「ジャンルで選べる税金ガイド Web-TAX-TV」が配信されています。まず初めにこれをご覧になるのもよいでしょう。
確定申告書の提出期間は?
2016年(平成28年)の提出期間は2月16日(火)~3月15日(火)となっています。ただし、住宅ローン控除など還付申告の場合には、すでに1月から受付が始まっています。2011年までは、期間前の受付が「還付申告のみ」の場合に限られていましたが、2012年からは申告義務のある人(もともとは確定申告をして所得税を納めなければならない人)についても、還付申告の受付が1月からとなりました。
混雑期を避けて早めに確定申告をすれば、所得税の還付もスムーズになります。
関連記事
不動産売買お役立ち記事 INDEX住宅を購入したときの確定申告 2016年申告版
住宅を売却したときの確定申告 2016年申告版
住宅を改修したときの確定申告 2016年申告版
ネットで簡単!住宅ローン控除申告書 2016年申告版