試験勉強の努力を本番に結びつけるには?
試験本番を意識した勉強をしていますか?
大学入試や資格試験、試験勉強をしている人にとって一番大事な日はいつですか?言うまでもなく、試験本番当日ですよね。
そして、あなた、もしくはあなたのお子さんががんばって試験勉強しているのは、本番当日に少しでも高い点数を上げるためでしょう。
では、どこまで本番当日のことを意識して試験勉強していますか?
たとえ、試験勉強中に、いくらテキストをスラスラ読めたとしても、問題集の問題をうんうん考えた末に解けたとしても、本番当日にテキストや問題集の内容を理解・記憶しているとは限りません。そして、もし、理解・記憶していなければ、正解できる可能性は低くなります。
「でも、試験本番当日のことはわからないので、とにかくそれまでがんばってたくさん読んだり、解いたりするしかないでしょう?」。こんなふうに思われる人も多いかもしれません。
しかし、どこまで本番を想定して試験勉強をしているかどうかで、同じがんばりをしたとしても、結果には大きな差が現れてしまうのです。
今回は、あなたやあなたのお子さんが、できるだけ無駄なく、試験本番当日に確実に点数を上げる勉強の仕方、「試験本番で使える記憶の作り方」をお伝えします。
確かな記憶しか点数に結びつかない
まず押さえておいてもらいたい大事なこと。それは「中途半端な記憶が最も危険」という事実です。これはセンター試験や宅建士試験のような選択肢から選ぶ択一式試験であれ、中小企業診断士や公認会計士の試験でみられるような記述式・論述式試験であれ、あるいは簿記などの計算問題の試験でも同じです。
択一式試験の場合、選択肢には「これはどうだろう?」と迷う、いわゆる「引っかけ」の選択肢が必ず含まれています。そして、中途半端に知っていると、正しい選択肢と迷ってしまって、ついついこれに引っかかってしまうのです。
また、記述式・論述式試験の場合、中途半端な記憶が考えをまとめる際に無駄を生みます。できればこの知識も使いたくなって捨てきれなかったり、不正確な内容を書いてしまうからです。簿記などの計算問題では、計算に必要な知識を正確に思い出せないと計算の答えが間違ってしまいますから、致命的です。
試験本番は強いプレッシャーがかかります。加えて、時間的にも余裕がない中で、解答していかなければなりません。そこで本当に使えるのは、引っかけの選択肢にも迷わされない、そして自信を持って書ける、使える「確かな記憶」なのです。
では、このような「確かな記憶」を、試験本番当日に向けて、どのように作っていけばいいのでしょう? どんな試験勉強が必要なのでしょうか?
「確かな記憶」を作るためのある行動とは?<<次ページへ