スウェーデン/スウェーデン基本情報

スウェーデンの素敵なカフェ文化、フィーカをご存知?(2ページ目)

フィーカという言葉は知っていても、それがスウェーデン語だと知らない人は意外といるのではないかと思います。ここ数年でとても有名になったスウェーデンのお茶の時間、フィーカ。その歴史から、何を食べるのかまで詳しくご紹介します。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

フィーカって、どうやってするの?

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外でのフィーカもスウェーデンでは日常 写真:Johan Willner/imagebank.sweden.se

フィーカは、一人でしてもいいし、誰かと一緒にしてもよく、自宅や職場でしてもいいし、カフェやベーカリーでしてもよいです。誰とどこでしなければいけないといった決まりはありません。そんなフィーカに欠かせないのが、美味しいコーヒーとお菓子。そして何より雰囲気です。「フィーカ・パウス(fikapaus)」という言葉もあるくらい、フィーカにとって大事になのは、手を休め、少しの間「パウス=休憩」をとることにあります。コーヒーとお菓子とともに一息つくというその瞬間と雰囲気がフィーカの醍醐味なのです。

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太陽の日差しを浴びながらのフィーカはスウェーデンの人々のお気に入り 写真:Simon Paulin/imagebank.sweden.se

スウェーデンらしいフィーカは、屋外でピクニックのようにお茶を飲んだり、夏に庭やカフェのベランダ席などでフィーカをしたりします。散歩が好きなスウェーデン人は、週末の昼下がりに散歩をし、ついでにフィーカをするというのも一般的です。スウェーデンを訪れたら、街を観光するついでにちょっといいなというカフェを見つけ、美味しいコーヒーとお菓子でフィーカ休憩を試してほしいと思います。

 

何を一緒に食べる?

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フィーカのお供の定番、シナモンロールは、焼きたてが美味しい 写真:Tina Stafr?n/imagebank.sweden.se

ただコーヒーを飲むだけでもフィーカと言いますが、たいていの場合は、何かしらのお茶菓子を一緒にいただきます。 昔は、フィーカの時のお菓子は「ドッパ(doppa、スウェーデン語で浸すという意味)」できるものが一般的でした。大人から子どもまで最もよく食べられるのが「フィーカ・ブロード(fikabröd)」と呼ばれる菓子パンのような甘いパンです。ブッレと呼ばれるシナモンロールが定番中の定番。ピスタチオ味やバニラ味など種類は豊富です。掃除機という名前の付いた緑のマジパンのお菓子、ダムスーガレや、オートミールで作られた焼かないお菓子のチョコレートボールなど、ユニークなスウェーデンならではのものがたくさんあります。もちろん、クッキー、ケーキやオープンサンドイッチ、フルーツなどを食べる場合もあります。 その時のお腹の空き具合に合わせて自分の好きなものを食べます。
 

夕食代わりの夜のフィーカ

お茶の時間や食後のフィーカに加えて、キヴェルス・フィーカ(Kvällsfika)と呼ばれる夜のお茶の時間もあります。主にスウェーデン北部で行われており、夕食の変わりにお茶やミルクなどの飲み物とともに、オープンサンドイッチなどを食べます。

スウェーデンのフィーカ、いかがでしたか。ぜひ、本場スウェーデンでお試しあれ!
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