音楽界VS演劇界
劇場の取り合いが勃発?
都心部にあるホールや劇場の相次ぐ閉鎖や閉館により、エンタメ業界で起きている”思いもかけない事態”……それは「音楽界と演劇界での劇場の奪い合い」です。と書くとちょっと物騒なのですが、2016年近辺のクロージングラッシュが原因で、特に争奪戦が起きているのが「ライブにも演劇にも使える会場」。一説には「Zeppブルーシアター六本木」や「EX THEATER ROPPONGI」など、ここ最近で一気に稼働率を伸ばしている劇場もあるとか。この10年で、トータル25000席分のホールや劇場がなくなったということですから、この問題は深刻です。
演劇の場合、大き目な予算が動く舞台の場合は、公演の2~3年前には劇場とメインキャストが押さえられた状態で、プロジェクトが動いていきます。が、この『2016年問題』によって、更にそのスパンは早まるかもしれません。そうなると、リアルに「旬」な俳優さんやクリエイターをキャスティングするのがますます難しくなるかも……。
アノ劇場の閉館について
もう一度考えてみたい
さて、ここでもう一度考えてみたいのが「青山劇場」と「青山円形劇場」について。以前、コチラの記事にも書きましたが、2015年の3月末に、施設の老朽化が原因とされクローズした同劇場。ですが、2016年1月1日現在、外から見る限りでは、劇場の敷地内に工事の手が入っている様子は全く見受けられません。新国立競技場は一旦決まったデザイン案がひっくり返り、2020年・東京五輪のロゴも仕切り直しが行われたわけですし、ここはひとつ「青山劇場」「青山円形劇場」についても再度見直しが行われることを願うばかりです。
関連記事
◆アノ問題が関係?青山劇場・青山円形劇場閉館を考える