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24時間使えるコンビニATM、どこが便利?手数料は?

週末、ふとお財布を見るとからっぽ! 慌ててお金を引き出そうとするも、自分のキャッシュカードはどこで使えるの?と、焦った経験はありませんか? 深夜では銀行のATMは利用できず、24時間開いているコンビニを探すことに。最近はコンビニの再編も進んでいますが、コンビニATMも事情が変わってきています。

伊藤 加奈子

執筆者:伊藤 加奈子

貯蓄ガイド

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コンビニに置かれているATMは4種類

コンビニATMと言っても、実際に置かれているATMは大きく分けて4つ。全国ネットでつながっている「e-net」、ローソン独自の「ローソンATM」、セブン-イレブンを中心に置かれている「セブン銀行ATM」、そして「ゆうちょATM」。コンビニに置かれているのは、このうちのどれか、ということになります。

このほか、JR東日本管内の駅構内にあるのが「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」。VIEWカードを持っていないと使えないと思いがちですが、ゆうちょ銀行や都市銀行、JR東日本管内の地銀のキャッシュカードが使え、一部ネット銀行にも対応しています。駅構内にあるので、意外と便利に使えます。

どのコンビニに、どのATMが置かれているのかといえば、ローソンは当然「ローソンATM」。セブン-イレブンには「セブン銀行ATM」が置かれています。ファミリーマートのみ「e-net」もしくは、「ゆうちょATM」が置かれています。大手コンビニ以外は、「e-net」が置かれていることが多いです。まずは、この点を理解しましょう。
 

結論からいえば、ほとんどのコンビニATMでお金が引き出せる

では、自分のキャッシュカードはどこのコンビニ、どのATMで使えるのか?が気になるところ。でも結論から言えば、どのATMでもお金をおろすことができます。

都市銀行はすべてのATMと提携しており、全国どこのコンビニでも使えます。地方銀行については、提携が広がり、利用できるATMが年々増えています。ただ、全国の地方銀行がすべてのATMと提携しているわけではありませんので、注意が必要です。年末年始に地方から東京に遊びに行く予定があるなら、あらかじめ、どのコンビニ、どのATMと提携しているのか事前に確認しておくといいでしょう。

では、何が違うのでしょうか。

ATMで行うことには、お金を「引き出す」「預ける」「残高照会」「振り込み」。この4つの機能がメインでしょう。この機能がすべて使えるのか、利用手数料はいくらなのか、何時から何時まで使えるのか、という点に違いがあるのです。
 

コンビニATMの利用手数料、利用時間は自分の銀行の利用規約によって違う

コンビニでお金を引き出すのに、どの銀行のキャッシュカードを使うのかという点が重要です。一般的な銀行の例でみてみましょう。

 
一般的な銀行の提携ATM手数料の一例(税込み)

一般的な銀行の提携ATM手数料の一例(税込み)

 

おおむね、どの銀行も提携ATMの利用料を図のように平日、土日祝日、利用時間帯によって、手数料を定めています(細かくは銀行によって異なる)。置かれているコンビニATMは店舗によって異なりますが、24時間利用できるのが最大のメリットです。しかし、利用時間帯に関わらず、残高照会以外はATM手数料がかかるのが一般的です。コンビニ側でATM手数料を定めているのではなく、銀行側で手数料を決めているのがポイントです。

たとえば、大手三行のコンビニ手数料は以下のように異なります。
 
◎三井住友銀行
平日       :0:00~8:45 220円、8:45~18:00 110円、18:00~24:00 220円
土日祝日 :終日220円
 
◎みずほ銀行
平日       :0:00~8:45 220円、8:45~18:00 110円、18:00~24:00 220円
土曜日  :0:00~22:00 220円、22:00以降は利用不可
日曜日  :0:00~8:00は利用不可、8:00~24:00 220円
祝日     :終日220円
 
◎三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行はコンビニATMによって利用料が異なります。
<セブン銀行ATM>
平日       :8:45~18:00 220円、その他の時間は330円
土日祝日 :終日330円
毎月25日と月末日:8:45~18:00 無料、その他の時間は110円
 
<ローソン銀行ATM>
平日       :8:45~18:00 110円、その他の時間は220円
土日祝日 :終日220円
※2021年4月ごろ、改定予定
 
<ファミリーマート・イーネットATM>
平日       :8:45~18:00 198円、その他の時間は308円
土日祝日 :終日308円
毎月25日と月末日:8:45~18:00 無料、その他の時間は110円
 
ちなみに、三菱UFJ銀行と三井住友銀行はATMの共同利用を開始しており、店舗外のATMであれば、8:45~21:00は無料(その他の時間は110円)で相互に利用することができるようになっています。こうしたATMの共同利用は地方銀行同士、都市銀行と地方銀行の間で行われるようになっており、ATM利用料については、頻繁に変更が行われています。これまで無料だったのに、手数料がかかるようになった、ということがないように、利用する前に確認しておきたいものです。

また、「振り込み」については、銀行によってはコンビニATMからの振り込みができなかったり、制限を設けているところもあります。利用できても、一部の時間帯ではATMの利用ができないなどの制限もあります。これも銀行側のサイトで確認するか、コンビニATMにそばに貼ってある利用案内で確認しましょう。

 

コンビニATMを賢く使うには、手数料無料になるサービスの利用を

都市銀行や地方銀行のキャッシュカードでコンビニATMを利用する場合は、常時手数料がかかることは前述したとおり。でもお金を引き出すたびに、110円、時間外なら220円も手数料を引かれるのは、もったいないことです。これを防ぐにはそれぞれの銀行で手数料が無料になるプログラムに登録する必要があります。

●三菱UFJ銀行
スーパー普通預金(メインバンク プラス)で、シルバーステージの場合、月2回まで、プラチナステージの場合は、月3回まで無料で利用できます。

●みずほ銀行
みずほマイレージクラブに加入(無料)し、みずほダイレクトの初回登録が前提条件となり、月末残高が30万円以上などの取引条件をクリアすると、イーネットATM時間外手数料、利用手数料が月1回まで無料で利用できます。

●三井住友銀行
「口座(残高別金利型普通預金)」と「インターネットバンキング(SMBCダイレクト)」を契約し、SMBCポイントパックを申し込むと、取引状況に応じて、月3回まで無料で利用できます。

●りそな銀行
りそなクラブのステータスポイントにより、ルビー以上のステータスなら、月3回まで無料で利用できます。
 

イオン銀行なら手数料が24時間、365日無料

コンビニではありませんが、近くにイオンがあるなど、なじみがある人にとって使い勝手がいいのは、イオン銀行です。イオン、ミニストップに設置されているイオン銀行のATMでの入出金は、24時間、365日、無料で利用でき、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行のキャッシュカードでの引き出しも、平日時間内は手数料無料で利用できます。イオン銀行のキャッシュカードを使って、コンビニATM(セブン銀行ATMを除く)を利用する場合は、イオン銀行Myステージの特典で月最大5回まで無料になります。

この他、ネット銀行の場合は、もともと、コンビニATMや提携銀行のATMを利用することになるので、手数料優遇のプログラムが用意されています。

こうした優遇サービスを理解し、無駄なATM手数料を払わないようにしましょう。

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