Sクラス並みの装備でドライブ中も快適
先述の通りデビュー時は1グレードのみ。搭載されたエンジンはV8の5.5Lです。最高出力は285kW(387PS)、最大トルクは530N-m(54.0kg-m)。それに7速ATが組み合わされました。モデル末期の2011年10月には内外装のデザインが変更された特別仕様車GL550 4マチックグランドエディションが設定されましたが、パワートレインなどはベース車と同じです。
4WDシステムはMクラス同様フルタイム4WDの4マチックを搭載。エアサスペンションが標準装備で、乗員数や荷物の重量に関係なく一定の車高を維持するほか、高速時には自動で車高を低くして走行安定性を高めてくれます。
センターコンソールにあるオフロードスイッチを押せば、砂利道や急な下り坂などを30km/h以下で走行する際に、ABSやESPなどをフル活用して、じっくりと安全にクルマを走らせることができます。
また滑りやすい急な下り坂などで速度を一定の速度でゆっくり走れるダウンヒル・スピード・レギュレーションや、悪路での走破性を高める前後輪間ロックや後輪左右間ロック機能も装備。
さらに渡河深度は600mmもありますから、昨今日本がよく襲われているゲリラ豪雨に見舞われた場合でも、安心感があります。
もちろん装備はSクラス並み。シフトノブはSクラス同様ステアリングに備えられたほか、前席は電動パワーシート、カーナビやオーディオなどを操作するマルチファンクションコントローラー、リヤビューカメラ、harman/kardonサウンドシステム、12スピーカーなどが標準装備。
左右独立オートエアコンは3列目にも送風口を備え、前席上のガラス・スライディングルーフと2~3列目上のパノラミックガラスルーフを標準装備し、どの席に座っても快適で、開放感があります。
そのほかオートライトシステム、クルーズコントロールなどたいてのものは標準装備。シートヒーターも前席と2列目に装備しています。
また曲がる先を照らすアクティブライトシステムや、サイドビューカメラも標準装備。特にサイドビューカメラがあることで、助手席側の死角を映すための小さなミラーを付ける必要がないため、エクステリアデザインがスッキリしています。
それが300万円台から、つまりトヨタアルファードの新車と同じ価格帯で狙えるのですから、ミニバンを検討している方にもオススメしたいというわけです。
確かにアルファードといえば最高級ミニバンとして人気の一台。しかし、こちらはメルセデス・ベンツの最上級SUV。7人までなら乗れます。おいしくなってきた今なら、比較検討のし甲斐があるのではないでしょうか。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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