フィアット500Xはどんなモデルか?
MINIがクロスオーバーやクラブマンなど多彩な派生モデルをリリースしているが、ライバルのフィアットもFIAT500Xという派生モデルを発売した。
FIAT500Xは、MINIでいえばクロスオーバーに対抗するSUV系モデルで、ジープ・レネゲードの兄弟車でもある。
FIAT500Xのボディサイズは、全長4250×全幅1795×全高1610mm(FF仕様)で、MINIクロスオーバーの全長4105×全幅1790×全高1550mmと比べると145mmも長く、60mmも背が高い。両モデルが隣に並ぶとFIAT500Xの方がひと回り近く大きく感じるかもしれない。
Cセグメントに近いFIAT500X
また、オリジナルのFIAT500は全長3545×全幅1625×全高1515mmで、5ドアであるFIAT500Xは705mm長く、170mmワイドで、95mmも高くなっている。オリジナルのFIAT500は欧州Aセグメントに分類できるから、SUV(クロスオーバー)化されたFIAT500Xは、Bセグを飛び越してCセグメントに足を突っ込んでいるサイズ感といえるだろう。
FIAT500とFIAT500Xは、クラスが2つも異なる別物だが、どこからどう見てもFIAT500の兄貴分に見える外観など、ムード作りは非常に巧みで、ポップなインパネも含めて楽しげな雰囲気に満ちている。
クルマは単なる移動の道具ではなく、デザインやカラーリングなどで「自分らしさを表現したい」というニーズに応えてくれるもの。その上で、5ドアだから子どもが2人いるファミリーユースでも十分に使えるのも魅力だ。
FIAT500Xは、個性を重視する人、どうしても数が多く、街中で遭遇しやすいドイツ車(MINIクロスオーバー)はイヤという方には見逃せない選択肢といえるだろう。
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