ミクロソリムとウィローモスを同時に着生させる
2つの水草を組み合わせることで、拠り美しくみせることができる。流木にコケの茂みがあり、そこからシダが顔を覗かす。なんとも自然な景観ではなかろうか。
実際、流木に固定したビニタイも隠れ。気になる茎や根の部分も、ウィローモスの茂みに自然に包み込まれる。渓流を歩くと、同じような景色に出会うことがある。苔むした岩から、シダが生える。まさに自然の再現だ。
作り方は、到って簡単。ミクロソリウムを流木に固定したのち、その茎の周辺にウィローモスを着生させればよい。単体で着生させる場合と、特に相違点はないが。ウィローモスを巻きつける際、ミクロソリウムの根が邪魔であれば、茎を残しカットしても構わない。少々生長が遅れるが、作業性重視で構わない。
この組み合わせの場合、ミクロソリウムが主役で、ウィローモスが脇役となる。ウィローモス単独で着生させる際より、量を少なめに、またラフに巻けば良い。あくまでも、生長した暁に根元が隠れるイメージで良い。
その他の組み合わせ
このパターンは、違うコケ同士を1つの流木に着生させた例。ボリュームの比率は、好みで分けると良いだろう。ごく当たり前の事だが、組み合わせる2つは、形、色で変化を付けれる組み合わせとする。似たような形状では、2種が同化して意味を成さない。
両者とも着生するコケなので、ウィローモスを着生させるを参考にすればよい。
プレミアムモス.spの中に浮草の一種のラージ・リシアを着生ではなく、絡ませたパターン。濃淡が異なる、緑の対比が美しい。また、リシアは、光合成に拠る気泡を活発に放出し、部分的に明るいスペースを作り出すことが可能。
作り方は、基本的に今までのパターンと同じで構わない。ただ、前述の通りリシアには、着生する能力がない。また浮力が強く、やがて浮いてしまう。コケを基質に固定する際に、ほんの少しそこに混ぜる程度でよい。初めのうちは、見栄えは良くない。がっ、繁殖力の強いリシアは、直ぐにボリュームがでてくる筈だ。
他の方法として、既に茂っているコケに人為的に絡ませても良い。基本、モノに絡みつき易い形状をしているので、それでも上手く筈だ。
この他にも、組み合わせの例は幾つもある。対比によって、拠り美しさが強調されるパターンもあるので、また折をみて紹介したい。