自動車保険

50代の自動車保険選び 子供の車維持負担を軽くする

子どもが社会人になり、車が欲しいと言い出したら? 親の等級を同居の子が引き継いだり、セカンドカー割引を利用するなどで自動車保険料を節約する方法をレクチャーします。

執筆者:柳澤 美由紀

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50代ドライバーは、等級・年齢ともに高くなっていることが多いことから、自動車保険料の負担が比較的軽くなっています。一方、その子どもたち世代に多い10~20代の保険料は、等級・年齢ともに低いことから負担が重いことが多いです。

先日相談にこられた橘さん(仮名 55歳)もその1人。23歳の娘さんが車を買うというので自動車保険に入るように勧めたところ、「保険料が高すぎて加入できない」と言われたそうです。「娘が自分の給料で車のローンと維持費を払っていくと言っている以上、自動車保険だけ親が払うことはしたくありません。娘の保険料を安くする方法はありませんか?」というお悩みでした。
 

親子の自動車保険料を下げる方法は2つ

50代の父と20代の娘

同居している20代の娘が自動車に乗るようになったら、自動車保険の見積もりしてみよう

自動車保険の等級は、はじめて保険に入ったときは6等級または7等級(セカンドカー割引適用の場合)からスタートします。そして、1年間無事故で更新するたびに1つずつ等級が上がり、最大20等級となります。

等級は上がれば上がるほど、保険料の割引率が高くなります。6等級(自動車保険1年目)の割増引率は+3%(年齢区分が21歳以上補償の場合)に対して、7等級は-11%(セカンドカー割引適用 21歳以上補償の場合)、20等級(事故なし)にいたっては-63%です。つまり、父である橘さんの等級では割引率が高くなり、娘さんの場合は6等級なので割増率が+3%となるのです。これはとても大きな差になりますね。

そこで橘さん親子の場合で見てみると、保険料を下げる方法は2つあります。

(1)親の等級を子に引き継ぐ
(2)セカンドカー割引を使う


試算してみると、橘さんから娘さんに等級を引き継ぐことで数万円の自動車保険料を節約することができました。また、娘さんが橘さんのクラウンをまったく運転することがなければ、年齢区分を「30歳以上補償」にすることでさらに数万円節約できます。


次のページは、等級継承とセカンドカー割引について解説します。
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