先日相談にこられた橘さん(仮名 55歳)もその1人。23歳の娘さんが車を買うというので自動車保険に入るように勧めたところ、「保険料が高すぎて加入できない」と言われたそうです。「娘が自分の給料で車のローンと維持費を払っていくと言っている以上、自動車保険だけ親が払うことはしたくありません。娘の保険料を安くする方法はありませんか?」というお悩みでした。
親子の自動車保険料を下げる方法は2つ
同居している20代の娘が自動車に乗るようになったら、自動車保険の見積もりしてみよう
等級は上がれば上がるほど、保険料の割引率が高くなります。6等級(自動車保険1年目)の割増引率は+3%(年齢区分が21歳以上補償の場合)に対して、7等級は-11%(セカンドカー割引適用 21歳以上補償の場合)、20等級(事故なし)にいたっては-63%です。つまり、父である橘さんの等級では割引率が高くなり、娘さんの場合は6等級なので割増率が+3%となるのです。これはとても大きな差になりますね。
そこで橘さん親子の場合で見てみると、保険料を下げる方法は2つあります。
(1)親の等級を子に引き継ぐ
(2)セカンドカー割引を使う
試算してみると、橘さんから娘さんに等級を引き継ぐことで数万円の自動車保険料を節約することができました。また、娘さんが橘さんのクラウンをまったく運転することがなければ、年齢区分を「30歳以上補償」にすることでさらに数万円節約できます。
次のページは、等級継承とセカンドカー割引について解説します。