にきび/ニキビの治し方・ニキビケア

ニキビ治療に朗報!パワーアップした保健薬BPO(3ページ目)

ニキビは毛穴に起こる皮膚病です。「ニキビは皮膚科へ」、徐々に浸透しつつある言葉です。では、実際に皮膚科に行くと、保険診療ではどのような治療を受けられるのでしょうか。2015年は、ニキビの保険治療が一層パワーアップした年になりました。今回は、そのきっかけとなりました新薬の効果や特徴を中心にお話しします。

吉田 貴子

執筆者:吉田 貴子

スキンケアガイド


さらに2015年はもう一つの治療薬が登場しました

2015年7月にはもうひとつのニキビ治療薬「デュアック」も日本に登場しました。BPOに抗生物質であるクリンダマイシン(ダラシン:CLDM)を合わせた薬剤です。ヨーロッパのガイドラインでは既に第1選択薬として使用されていてニキビ治療薬として実績があります。この薬剤の発売により日本もようやく世界標準の保険治療が可能となりました。

BPOの持つ角質剥離作用に加え、BPOとクリンダマイシンの異なる作用による抗菌、抗炎症作用を持ち合わせた薬剤です。2種類の保湿成分も含まれており皮膚刺激を和らげている点も特徴です。2週間程度で炎症性皮疹(赤ニキビ)の62.5%減少させるデータが出ていることにも注目です。

次の表で、BPOの作用とCLDMの作用をまとめてみました。デュアックはこのすべての作用を持つということになります。

デュアックは、BPOの作用とCLDMの作用の両方を持ち合わせる薬剤

デュアックは、BPOの作用とCLDMの作用の両方を持ち合わせる薬剤


私が研修医になった15年以上前には、外用薬の主体は抗生物質でした。しかし、2015年はニキビ治療において保険薬での選択肢が広がった年です。世界標準に達した日本のニキビ治療の時代到来です。効果のみならず、副作用、副反応を十分理解したうえで、主治医の指示に従い、正しく使用していきましょう。

ガイドはBPO製剤の発売は、日本におけるニキビ治療革新であったと感じています。今後も、画期的な新治療の登場を期待します。
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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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