妖怪だって将棋好き
妖怪と聞き、水木しげるを浮かべる人は少なくあるまい。実はしげる自身、(いや、この言い方は違うな、なんか松崎しげるっぽい)、言い換えよう、水木自身、将棋を愛していた。作品に登場する「油すまし」は大の将棋好き、著者の投影ではないだろうか。このことは、まとめ記事(将棋ファン感涙!将棋シーンが登場する漫画10選)にも書いているので、ご一読願いたい。さて、今回の元歌はあの「ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲー」でおなじみ『ゲゲゲの鬼太郎』である。
オーディエンスに、水木の将棋好きや油すましのエピソードを紹介し、がっちりつかむ。その後、いきなり「鬼太郎、いくのじゃ」と目玉の親父のキンキン声で始めたい。
『ケケケの桂』/作詞:将棋ガイド有田英樹(元歌:ゲゲゲの鬼太郎)
桂・桂・ケケケの桂玉(ぎょく)は裸(はだか)で投了かい?
つなぎの桂、不成(ならず)の桂
おまけに両取りで
こちらに受け手はない。
桂・桂・ケケケの桂
みんなで 恨(うら)もう ケケケの桂
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最後のフレーズは、オーディエンスと共に繰り返したい。コスプレまでやって、その熱意を伝えれば、さらに良い。
伝統文化のタッグ
将棋は日本の伝統文化である。ならば、素直に伝統文化とタッグを組むという方法だってある。うってつけの元歌がある。それは『うれしいひなまつり』だ。ぽん、ぽんとアニソンでやってきて、ここで童謡。だじゃれっぽくなって申し訳ないが、オーディエンスを動揺させるのである。これこそ、宴会の主役たる者の王道だ。マイクは両手で持ち、膝をそろえて、少し曲げる。アグネスチャンの雰囲気が出れば満点だ。
『頼もし 美濃(みの)囲い』/作詞:将棋ガイド有田英樹(元歌:うれしい ひなまつり)
守りをつけましょ、王将に
お美濃を上げましょ、高美濃(たかみの)に
銀冠(ぎんかん) 早よ(はよ)して 上対抗(うえ・たいこう)
香(きょう)も頼もし 美濃囲い
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いかがであろうか。自画自賛になるが、この歌、美濃囲いのすべてを歌い尽くしている。尽くした先には愛がある。愛があるから夢がある。夢があるから、いや、もう止めます。とにかく、この歌は素敵だ。
もし、あなたが、アグネスの雰囲気で歌うことができなくとも大丈夫。平安貴族の衣装で歌い上げてほしい。
愛棋家よ、宴会の主役たれ。
最後までお歌いいただき、ありがとうございました。また皆様から「3人の支持」を得られれば、続々編をガイドします。いや、可能性はあります。2度あることは3度あるって言うし。仏さんだって3度まで許したし。要するに、格言だのみ。
(了)
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追記
「敬称に関して」
文中における個人名の敬称について、ガイドは下記のように考えています。
(1)プロ棋士の方の活動は公的であると考え、敬称を略させていただきます。ただし、ガイドが棋士としての行為外の活動だと考えた場合には敬称をつけさせていただきます。
(2)アマ棋士の方には敬称をつけさせていただきます。
(3)その他の方々も職業的公人であると考えた場合は敬称を略させていただきます。
「文中の記述に関して」
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