目の前にある"暮らし"を大切にすること
前回の取材時には「会社員」だった幸子さんですが、今はお仕事をしていません。仕事を辞めたのが7月末だそうで、お話を聞いたのが11月。無職期間はすでに4か月。一人暮らしで収入がないことに、不安にはならないのでしょうか。「仕事はずいぶん前から辞めたいと思っていたんです。でも、辞めたら生活できないと思うと、怖くて怖くて辞められなかったんですよね。働きながら、別に収入を得て、それが軌道に乗ってから…と思っていたんですが、ある先生に『結局のところ、貯金がいくらあったら安心できるんですか?』と言われて、はっとしたんです。当面の生活費があって、その中で頑張れば、生活は変えていけるのかなと思ったら、不安が軽くなりました」と話してくれました。もちろん、こんな暮らしができるのは、それまでずっと真面目に仕事を続けてきたからこそ。
今は自分の興味の赴くままに、ライフワークにできるものを見つけるべく、次々と新しいことに取り組んでいるという幸子さん。自分の"好き"にこだわって、魅力的で素敵な暮らしを実現している幸子さんであれば、また新たな道がそう遠くないうちに見つかるように思います。
キッチンの様子 (左上)左の棚は造り付け。右の棚はテレビボードなんだそう (左下)味わいのある北欧の食器が並ぶ (右上)ワークトップの上には何も置かれておらず、スッキリ (右下)テレビを持っていない幸子さん。テレビボードはキッチンアイテムの置き場に