自動車保険

40代の自動車保険選び 子供が自転車通学を始めたら

子供が中学・高校生で自転車通学を始めたら、自動車保険を見直しましょう。自転車での交通事故は、自分が事故に遭うばかりではなく、相手にケガをさせてしまうこともあります。自動車事故だけでなく、自転車にも備えられる人身傷害補償について紹介します。

執筆者:柳澤 美由紀

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自転車は誰でも気軽に運転できる乗り物です。小学生までは親の目の届く範囲で乗っていることが多いですが、成長とともに、通学や習い事、友達とのお出かけなど、利用頻度・時間ともに増えてきます。家族が通学で使うようになったり、自転車通勤を始めたりすると、事故に遭わないか、気になりますよね。
 
高校生の自転車通学

高校生の自転車事故は、朝の通学時間帯での事故が多い

警視庁の調べによると、高校生の交通事故(人身事故)の第1位は、「自転車に乗っているとき」です。全体の73.2%を占めていて、約4人に3人は自転車乗用中の事故になります(出典:警視庁「高校生の交通人身事故発生状況~平成27年上半期」)。しかも、通勤・通学・業務で自転車に乗っている人が事故を起こしやすいのは、朝6~10時(出典:警視庁「自転車事故_月別・時間帯別クロス 平成26年12月末~業務・通勤・通学」)。時間に余裕をもって送り出すことはもちろんですが、いざというときに備えておきたいものです。

自転車に乗っているときや歩行中のリスクには大きく3つあります。

<自転車を取り巻く事故のリスク>
  1. 自分がケガをする
  2. 他人にケガをさせる
  3. 車に傷をつけたりする(他人の財物に損害を与えてしまう)

これらに備えるために自転車保険に入る方法もありますが、加入している自動車保険を見直して、自転車事故に備えることも。自動車保険で自転車事故に備えるためのポイントを紹介します。
 

自転車事故の「自分のケガ」に備えるには

前述の警視庁調査によると、自転車事故の8割以上が車両同士の事故です。自転車と車、自転車と自転車、自転車とバイクなどの事故が大半を占めるのです。車両同士の場合、自分も大きなケガをすることは少なくありません。経済力のない相手との事故であっても、十分な治療が受けられるように備えておきたいものです。

自動車保険で「自転車と自動車の事故によるケガ」に備える方法は2つあります。

■車内・車外ともに補償する
1つは、人身傷害保険を「車内・車外ともに補償」にすることです。人身傷害保険は自動車事故でケガをしたり、後遺障害を負ったり、死亡したりしたときに補償されるものです。この保険の対象となる範囲を、契約している車に乗っているときだけ(車内のみ補償)ではなく、車内・車外に拡大することで、本人(記名被保険者)とその家族(※)が自転車に乗っているときの車との事故に備えることができます。

■家族の傷害特約を付ける
2つめは、自動車保険に「傷害特約(家族型)」または「ファミリー傷害特約」「ファミリー交通傷害特約」を付ける方法です。

これは、不慮の事故でケガをしたり、後遺障害を負ったり、死亡したりしたときを補償する傷害保険を特約にしたものです。「ファミリー」や「家族」という言葉が付いているものは、本人とその家族(※)を補償します。「交通」という言葉が付いている場合は、補償対象が車、自転車、バイクなどの乗り物による交通事故や駅構内の事故などに限定した補償になります。

これらの特約を付加できるのは一部の自動車保険です。すべての保険会社で付加できるわけではありませんが、一般の傷害保険に単独で加入するよりも保険料が抑えられていることもあります。確認してみるといいでしょう。

次のページは、自転車事故での高額賠償請求について。
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