IPの活用と、開発費の増大
これまでにもドラクエやFFのモバイル端末向けゲームは出ていましたから、あわせるとかなりの数が投入されていることになります
「星のドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」「ファイナルファンタジーグランドマスターズ」「メビウスファイナルファンタジー」など、これらは全て2015年リリースタイトルです。もちろんスクウェア・エニックスだけでなく、バンダイナムコゲームスの「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」やカプコンの「モンスターハンター エクスプロア」など、それぞれ手持ちIPの有効活用に努めています。
開発費は数年前に数千万円だったものが、今では数億円規模に膨れ上がり、モバイル端末向けなら少ない開発費で大きな儲けが期待できる、と簡単には言えない状況になっています。
タイトル数の減少
パズドラの爆発的ヒットと共に、スマートフォン向けゲームのムーブメントが広がり、似たようなゲームも増えました
大手がこういった戦略を取り始めると、次に予想されるのはタイトル数の減少です。開発費をかけていくということは、数をたくさん打てないということなので、自然とタイトルは絞られていきます。そして、中小メーカーは大きなタイトルに太刀打ちできなくなるので、淘汰されていくことでしょう。
もっと分かりやすく言うと、パズル&ドラゴンズがヒットして以来、モバイル端末向けのゲームが儲かるぞ、となって、ゲームの中身にさしたる違いもないのにガワだけ変えたようなものが大量に登場し、そして消えていきましたよね。そういうものがそれなりに整理されていくはずです。粗製濫造、一発当たれば大儲け、みたいなことをメーカーが考える市場ではなくなる、ということです。
こうやって淘汰が進んでいくモバイル端末向けのゲーム市場なんですが、1つ気になることがあります。