JAXAの宇宙開発の歴史がよくわかる展示館
展示館「スペースドーム」は誰でも無料で見学ができる。実はあまり期待していなかったのだけれど(すみません)、想像以上の充実ぶりで人気なのがよくわかった。まずは100万分の一の地球がお出迎え。人工衛星などがわかりやすく配置されている。位置関係がよく分かる仕組みだ。
その左側には「マモルホシ」という情報端末があった。Oくんがチャレンジ。 両手をいっぱいに広げ、体の大きさを認識。体全体で操作するような仕組みになっている。クイズもあったりして、子どもは大喜びでチャレンジしそうだ。
さらに先には、人工衛星のコーナーがある。さまざまな用途で打ち上げられる人工衛星の模型あるいは実物を見ることができる。ここで、Oくん、広報の山崎さんに質問した。
「どの人工衛星にもこういう銀紙というか金紙のようなもので覆われていますが、理由はあるんですか?」。
山崎さんいわく「それは、断熱材なんですよ」とのこと。つまり宇宙は過酷な環境で、太陽を向いている面は極端に高温になり、その逆側はとても温度が低いので、断熱材が必須なのだそうだ。長年の疑問が解けたと喜ぶOくん。
人それぞれかもしれないけれど、僕は今回、この宇宙服の展示にいちばん興奮した。触ってもいいそうなので、実際に触ってみる。「ゴアゴアしていますね」と山崎さんに言うと、「正解、ゴアテックスなんですよ」と、とにかく明るい山崎さん。
胸の文字が逆になっている。なぜだろう。山崎さんによれば、宇宙服を着た場合、その構造上、自身の胸元を直接見ることができないのだそうで、手首につけられた鏡に写して見るのだそうだ。だから、操作に係る計器の文字が鏡写しになっているというワケ。
さらに、他のお客さんが教えてくれたんだけど、ここ、顔出しができるのだ。さっそくOくんに顔を出してもらった。いい笑顔だ。
いやぁ、これは楽しいなぁ。と、宇宙服の後に展示してあるのが国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の模型だ。いやぁ、これも興奮もの。
中を見ることもできるのだ。これはすごいなぁ。ニュース映像などによく出てくるロボットアームなどもついている。階段をあがって、中を見ることもできるぞ。
山崎さんによれば、JAXAの宇宙飛行士の人たちもここを訪れることがあるそうだが、この「きぼう」の船内はそっくりだと、驚かれるそうだ。それだけそっくりに再現されているということ。さて、そろろそ終わりに近づいてきた。宇宙食のコーナーがあって、興味深く見た。その先は日本のロケットの歴史が模型で並んでいる。
山崎さんが「この中に実物大のものがあるんですが」と言うと、Oくんが「このペンシルロケットですか」と指差す。正解だそうだ。あー、そういえば糸川英夫博士のペンシルロケットって久々に聞いた。これぐらいの大きさだったのか。
僕くらいの世代(僕は昭和33年生まれ)だと、子供のころの読み物でロケットというと、この糸川博士のペンシルロケットだった。あの時代から、日本もここまできたのかと思うと感慨深いものがあるね。
ぐるりとまわってくると、最後にはやぶさ、そして はやぶさ2の展示となる。泣かせるなぁ。展示の構成がよく出来ているねぇ。ぜひ、みなさんも足を運んでこの展示を見てほしい。
さて、次ページではおみやげを買って、社員食堂で食事をします。