上野耕路さんと捏造と贋作
ガイド:1999年2月に南青山MANDALAで行われた捏造と贋作(この時点では「上野耕路&久保田真吾」だったかと)のライヴに行きました。確か、上野耕路さんが捏造で、久保田さんが贋作でしたよね。その後も「捏造と贋作」として2000年代活動されましたが、だんだん大所帯のバンド編成となった理由は?
捏造と贋作 (amazon.co.jp)
久保田:
上野耕路がブラスを入れたバンド編成に興味を持ち始めたのが理由だと思います。上野は今では上野耕路オーケストラで、さらに大編成のバンドで活動しています。勿論、僕もヴォーカルで参加しています。
昔の松竹映画的オールド・ラッキー・ボーイズ
ガイド:では、本題です。サニー久保田とオールド・ラッキー・ボーイズも総勢10名からなる大所帯。オールド・ラッキー・ボーイズと言いながら、3人は女性ですよね。女性陣から、オールドでもボーイズでもないから、名前を変えろという意見はなかったのでしょうか?
What’s your DREAM? (amazon.co.jp)
01. ルーリードはね
02. 人形焼
03. いとしのマリー
04. バブルガム・ラバーズ
05. 君の瞳に愛してる
06. 僕の膝でおやすみ
07. アダムとイヴの香り
08. 天使の誘惑
09. 粉雪のワルツ
10. 北風に一人
(シークレットトラックあり)
What’s your DREAM? トレーラーヴィデオ (YouTube)
久保田:
「名前を変えろ」と言われたことは、全くありません。くたびれた男達を女性陣が甘くはないのよと言わんばかりの昔の松竹映画的なニュアンスです。ハナ肇、なべおさみ、渥美清に絡む女性達の元気の良さ、そんな匂いを感じて頂けたら幸いです。
自らのルーツ
ガイド:今回のアルバム、すべての作詞作曲は久保田さんによるものです。オープニングの「ルー・リードはね」は、イギー・ポップ、デビッド・ボウイ…と70年代に頭角を現したアーティスト名が並べられます。クラフトワークも出てきて、ニヤリとしてしまいますが、いわゆるグラムロック系も幅を利かせています。やはりそれらの方々は久保田さんのルーツなんですか?
久保田:
匂い的にグループ分けすると繋がってくるというのは、分かって頂けると思います。そんな人達を歌の中に閉じ込めて間の抜けた声で歌ったら面白いだろうなあという理由で作りました。ルーツは数限りなくあります。でも、ほんの一部。