甘え上手な猫の仕草はどんなもの?
猫は時と場合、場所、相手によって感情や態度を変化させます。今までごろごろ甘えていたかと思うと突然、ガブリと噛みついたりするように、十何年も一緒に暮らしている同居人にさえ、手のひら返しのように態度を一変させることがあります。ですが、猫は甘え上手。猫がそばに来て、頭をこすりつけてきたり、足元にすり寄ってきたら、たとえ仕事中でもつい猫の額を撫でたくなります。甘えたい時、要求を通したいとき、猫はどんな態度で顔で声で、相手を陥落させるのでしょうか。
今回は、猫がよく使う甘えているときのサインをご紹介します。
あなたのことを信頼していま…す?
「撫でて~、そこ、気持ちがいいところ」とその人を全面的に信頼しているかのように、急所である咽を触らせることがあります。このとき猫は本当にその人を信頼しているのでしょうか?猫の真意はわかりませんが、ここまで身をゆだねられるのは、その人を信頼しているということもありますが、「いま、この瞬間の気持ちよさ」を優先する猫の刹那主義でしょう。とはいえ、急所を見せて甘えてくれると、よけいに猫のことを大切にしなきゃと思ってしまいますね。
あなたを信頼していま……す?
兄弟を押しのけてアピール!
お母さん猫を振り向かせるには声と行動力が必須。お母さんに注目してもらえるように、大きな声でお母さんを呼びます。兄弟の上によじ登って必死のアピールをしているときは、もうお母さんに構ってもらいたくて仕方ないのです。あたし!ぼく!
噛みついてくるのも甘えのサイン?
眠くなってくると、なぜかイジイジしはじめる猫。身体がぽかぽか暖かくなって、気持ちが良いはずなのに、発散できない熱気を持てあました猫は、噛みついたり猫キックしたり、ひとしきり暴れます。こんな時、「いい子だね」って、撫でにいったら八つ当たりみたいに噛まれるので要注意。触らぬ神に祟りなし、猫が落ち着くまでそっとしておきましょう。噛みつきたくなるほど、好き!
ニオイを共有したい!
いつ見てもペアで行動しているような仲良しの猫を見かけることがあります。どこに行くのも、何をするのも一緒。でも、彼らは兄弟でも親子でもありません。あかの他猫の、ただの仲良し。仲良し君たちは、頭をゴンゴンこすりつけ合って日がな一日ニオイの交換に精を出します。同じニオイを共有したいというのも、一種の猫なりの甘え方なのです。お前のこと、好きだよ
目を細めて脱力モード
口角が上がり、目尻が下がって大きく目が開けない状態のときは全力脱力モード。「幸せだなー」「ぼかぁ、いま、最高に幸せなんですよ」。もしおしゃべりできたらそんな風につぶやくのでしょうか。でも、君のその顔をみられるこちらのほうが、幸せなんですよ!全力脱力モードの「ほへー」顔
猫の甘えているサイン、見分けられそうですか?
猫は気分屋さん、というよりその時その時の自分が一番楽なこと、一番好きなこと、いまやりたいことを優先する動物です。そんな猫だからこそ、惹かれる人も多いのではないでしょうか。とはいえ、人間が実際に猫のように甘えたら、ずいぶんワガママで身勝手な人と思われてしまうかもしれないので、参考にするのはほどほどに。