中世の面影が残るマイセン磁器のふるさと
ドイツ東部きっての人気観光都市ドレスデン。その魅力はこちらの記事でたっぷりお話しました。今回はドレスデンからの小旅行におすすめの街、マイセンの見どころをご紹介します。マイセンといえば、世界的な高級陶磁器ブランド「マイセン(MEISSEN)」があまりにも有名ですが、街並みもとっても素敵。第二次世界大戦の被害が少なかったマイセンには古い木組みの家が多く、しっとりとした中世の面影が残っています。
石畳の旧市街を散策したり、貴重なマイセンワインと一緒に郷土料理を味わったりと、小さい街ながらもいろんな楽しみがあるマイセン。ドレスデンに行ったらぜひ足をのばしてみてくださいね。
マイセンへの行き方
ドレスデン中央駅からマイセン駅まではSバーンがほぼ30分おきに発車。所要時間約40分。マイセン駅から旧市街までは橋を渡って徒歩約10分。マイセン工場へは徒歩で約20分。市バスで行く場合はマイセン磁器工場(Porzellan-Manufaktur)下車。こちらの記事も参考にどうぞ
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木組みの家が残る中世の街を歩こう
マイセンの中心部は、マイセン駅からエルベ川を挟んで反対側。駅を出たらエルベ川に架かる橋を渡って、まずは市庁舎のあるマルクト広場をめざしましょう。この橋の上から眺めるマイセンはまるで絵画のような美しさ。絶好の撮影ポイントです。橋から続く道(Elbstr. )をまっすぐ行くと、切妻屋根の市庁舎とフラウエン教会が立つマルクト広場に出ます。この教会のグロッケンシュピール(カリヨン)はマイセン磁器。よく見るとマイセンの青い紋章が見つかりますよ。
マルクト広場から続くブルク通り周辺は、石畳の小路にアンティークショップや雑貨屋さんが並んで中世の雰囲気たっぷり。散策を楽しみながら坂道を10分ほど上っていくと、大聖堂とアルブレヒト城が建つ高台に到着です。
大聖堂とアルブレヒト城からの絶景
丘の上に街を見下ろすようにそびえ建っているのが、マイセンのシンボル的存在の大聖堂とアルブレヒト城。ここから、レンガ色の屋根が続くマイセンの絶景を楽しみましょう。天をさすような2つの塔が印象的な大聖堂は、内部のクラーナハの祭壇画も見どころ。夏期は塔の上までのぼることもできます。
大聖堂に隣接するアルブレヒト城は、かつて王立磁器工場がおかれていた場所。マイセン磁器の製造を成功させた錬金術師ベトガーが幽閉されていたという歴史でも有名です。
その後マイセン磁器工場は街のはずれに移転。現在は見学用の工房や博物館も併設され、マイセンの世界がまるごと体験できる施設となっています。
次のページでは、このマイセン博物館や、マイセンで食べたい名物グルメをご紹介します。