二酸化炭素の添加
光合成を行なうのに二酸化炭素が必要な事は、既に理解されたと思います。しかし、水槽内では光合成を行なうのに必要な二酸化炭素は、常に欠乏気味です。よって、これを解決するために、人為的に二酸化炭素を添加する必要がでてきます。
そこで…… いざ購入しようと専門店に行くものの、二酸化炭素を添加する器具は、様々なタイプの方式のものが商品化されているので、どれを購入すれば良いのか悩んでしまわれるほどです。では、それらには、どのようなタイプのものがあるのでしょう?
主要な添加方式を挙げてみると、
- 低圧(プッシュ式)ボンベによる拡散筒での添加
- 高圧ボンベによる強制添加
- 醗酵式による自然添加
- 薬品により、化学的に水中のCO2濃度を上げる
などが広く知られたところです。
結論から述べてしまえば、現時点で最も効率の良い添加方式は、高圧ボンベによる強制添加が優れているといえます。この方式であれば、水草の光合成を促すのに必要十分量の二酸化炭素を得る事ができるだけでなく、ハイレベルな水草レイアウトを制作することも可能になります。また今後、周辺器材を拡張(タイマー管理、複数の水槽への分岐、etc)することも可能だ。
本編では、高圧ボンベによる強制添加を前提に進めていく予定ですが、若干の初期投資が必要なことから他の安価な方法も知りたい方もいると思います。また、知識として上記にある他の添加方式についても解説していきたいと思います。
長谷川秀樹の誰でも解かる!水草指南
第1回 水草水槽のすすめ
第2回 フィルターの重要性
第3回 照明と二酸化炭素
第4回 CO2添加方式のバリエーション
第5回 CO2高圧ボンベを使用しての強制添加
第6回 トータル的に優れた照明―蛍光灯
第7回 水草水槽に適した底床
|