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センター試験直前の対策は弱点克服と追試にあり

受験生が一番不安になるセンター前、この時こそ大きな分岐点。まだまだできることは多く、混乱しないでやることを明確に見極める必要がある。ようやく本気モードになっている現役受験生も、最後まで諦めず目標達成のためにやるべきことを具体的に考えていこう。それは、まず弱点発見と対策と2年分の追試をやっておくことだ。その理由を説明しよう。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

センター試験対策はまず弱点の発見と対策をやろう!!

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センター試験直前に何をしたらいいのか?

センター試験に関する相談が、特に現役の受験生から非常に多くなっている。センター模試の結果がなかなか50%を越えないとか、時間が足りなくて途中までできない等々。またご家庭でも我が子の模試の成績を見て一喜一憂。もうすでに浪人覚悟を口に出す人も多い。まだまだできることは多いので、決して諦めてはいけない。今回は直前対策のやり方と、追試の過去問に表れる傾向を特に説明したいと思う。

まずあなたのセンター模試の成績を各教科毎に見て欲しい。センター試験は本来60%が取れるように作っている試験だと考えてもいいだろう。また意図的にそうされているとも言える。60%が取れないのは、全体の問題中、基本的な問題ができていないことにおおよそ原因がある。だからと言って、今更教科書に戻って一からやるには時間がない。

そこで、模試の成績を見て平均点以下の科目を何教科か選び出す。そして、そのそれぞれの細かい分野を例えば、英語の場合だと大問の1番、3番、6番が弱いというように、洗い出してみよう。

その部分について次ぎに対策を立てよう。使うのは過去問でいい。できない教科についての弱点部分の過去の問題(新しいものから)を自分で解いて行く。そして間違った基本的な問題だと書かれている問題は、徹底的に復習して欲しい。

その際、大事なことは「なぜ間違ったか」という点である。知識がなかったからなのか、問題文の読み間違えなのかなどをはっきりさせておく必要がある。そうでないと、また同じような間違いを繰り返してしまう可能性があるからだ。また「なぜ間違ったのか」すらわからない場合は、学校や塾、予備校の信頼できる先生に質問してみよう。そうすれば、納得のいく説明が得られずはず。

センター試験の戦略としては、もともと70%近く取れている教科をさらに上げていくより、50%以下の科目を上げることによって総点をあげて行くことが大切。また、これまでにやった模試も、判定や偏差値を気にせず、弱点発見の手段だと考えた方がいいだろう。

実は、常に最低でも70%以下を業者模試で取ったことのない生徒でも、本番で大失敗をしてしまい、50%ぐらいに成績に終わってしまうこともある。また逆に日頃、せいぜい50%ぐらいだった生徒が70%代を取ることもある。その原因は、明確にはわからないが、それが本番の恐ろしさというものだと思う。

弱点対策から時間を意識した実践練習に

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センター直前はやれることをやろう

弱点対策を一通り終えたら、次ぎに何をすればいいだろうか。直前用の問題集で全体の問題を指定された時間で、実践的に練習してみよう。先にやった対策の結果が表れているかを見てみよう。また時間を正確に配分して、やってみることが大切だろう。ただ時間を意識することが大切であり、多少オーバーしても気にしてはいけない。現役生の場合、なかなか時間通りにできない人が多いからだ。

センター1週間前になったら、以前やった問題を使って、時間通りに問題を復習しておく。以前やった問題なので、もちろん答えも覚えていてもかまわない。大切なことは、一週間前に新しい問題は解く必要があまりないということだ。スポーツ選手でも必ず、自分の成功した演技や1位になったときのビデオを何回も試合前に見るそうだ。受験生も本番に備えて自分に成功体験を積み重ね、合格のシミュレーション(模擬実験)する必要がある。
それでは次ぎに追試をやっておく利点を説明しよう。
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