長い歴史を持つ美しい石造りの灯台、角島灯台
角島大橋を渡った先にある角島(Yahoo! 地図情報)は、周囲約17平方kmの小さな島。歴史は古く、万葉集に収められた歌にも角島のわかめが登場するほどの歴史を誇ります。角島大橋から続く山口県道276号線が島内を横断していて、島の西端まで行くことができます。
島の西端には響灘に突き出た岬があり、ここには美しい石造りの灯台、角島灯台があります。
角島灯台(Yahoo! 地図情報) は、明治時代初期の1876年に造られた日本海側では初めて造られた石造りの灯台です。高さは29.6メートルあり、現在も現役で夜になると灯台の灯りが響灘を照らし続けて沖合を航行する船を見守っています。
石造りの灯台は、日本一の高さを誇る出雲日御碕灯台など国内各地にいくつか存在しますが、白く塗装された灯台がほとんどです。御影石が積まれた角島灯台のように何も塗装されていない灯台は、香川県にある男木島(おぎじま)灯台とこの角島灯台の2つしか存在しないとても貴重なものです。
角島灯台は有料で内部を見学することができ、105段のらせん階段と最後にロープ付のはしごを数段登って灯台の上に出ることができます。ここからは夢崎波の公園と響灘を見下ろす美しい風景を望めますので、お天気が良い時にはぜひ登ってみることをお勧めします。
角島灯台から見える美しい砂浜は、角島大浜海水浴場です。砂浜の右に見える教会のような建物は2005年公開の映画『四日間の奇蹟』のロケセットとして造られた礼拝堂の建物が現在も残されていますので、時間があれば立ち寄ってみるのも良いでしょう。
他にも、季節をあわせればハマユウやダルマギクなどの花々を楽しめる名所が角島の中にありますよ。
角島大橋を渡って、本州へ戻る風景にも注目したい
角島を堪能した後は、再び角島大橋を渡って本州へ戻ります。行きとは違って右手に鳩島を見ながら橋を渡る風景も見ごたえがあり、角島大橋の思い出の一つに加わりますね。
角島大橋の周辺には、カフェや日帰り入浴も可能な温泉があるホテルやカフェがありますし、少し走れば仙崎や青海島(おうみじま)、長門湯本温泉や川棚温泉などの観光スポットがありますので、あわせてめぐるのも良いでしょう。
自動車のコマーシャル等でも頻繁に登場する美しい橋、角島大橋と角島の風景をご紹介してきましたが、いかがでしたか。少しアクセスしにくいところにありますが、心に刻み込まれる美しい風景が待っていますので、ぜひ角島大橋と角島を訪ねてみて下さい。
角島大橋と角島へのアプローチ
地図:Yahoo! 地図情報アクセス:
<鉄道>
山陽新幹線 新下関駅から山陽線で幡生(はたぶ)または下関駅へ。山陰線 長門市方面の列車に乗車し、滝部駅または特牛(こっとい)駅下車。
ブルーライン交通バス 角島行きのバスに乗車し、ホテル西長門リゾート入口バス停下車。角島大橋入口まで300メートルほど歩きます。
角島灯台へは角島行きのバスに乗り、灯台公園前バス停下車。
角島行きのバスは運行本数が少ない(本州-角島間は1日数往復のみ)ため、下関、新下関等からレンタカーを使うことをお勧めします。
<飛行機>
山口宇部空港からサンデン交通バスで下関駅へ。下関駅から先は<鉄道>のルートと同じ。
<車>
中国自動車道 小月インターチェンジから山口県道34号線、国道435号線で国道191号線に入り、角島への案内に従い山口県道275号線へ。
山口宇部空港からは、山口宇部有料道路 宇部南インターチェンジより山陽自動車道 下関方面に進み、中国自動車道 小月インターチェンジで降ります。
【関連サイト】 ◇「中国(山陽・山陰)の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで中国地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。