九州西海岸の海を見ながら、スローな鉄道の旅を楽しんで見ませんか?

肥薩おれんじ鉄道の地図

今回の行き先は【鹿児島~熊本】
車窓から海と名所を眺める肥薩おれんじ鉄道の旅

日本各地に新幹線ネットワークが伸びるなど目的地への移動時間が短くなる中で、見直されているのがのんびり時間をかける鉄道の旅。列車に揺られながら車窓を楽しむスローな旅というのもスピード全盛の時代にはちょっとした贅沢になりますよね。

そんなのんびり車窓を楽しめる鉄道の一つとしてガイドが推薦するのが、肥薩おれんじ鉄道です。

九州西海岸の海沿いを長い区間走る肥薩おれんじ鉄道の車窓はとても美しく、また沿線には様々な名所があります。この車窓を楽しみながら地元の食材による料理が味わえる観光列車「おれんじ食堂」の運行も行われています。

今回は、美しい肥薩おれんじ鉄道の車窓を観光列車「おれんじ食堂」と共にご紹介しながら、スローな旅を楽しみましょう。

 

八代から海沿いに川内まで走る肥薩おれんじ鉄道

肥薩おれんじ鉄道の列車/肥後田浦駅

肥薩おれんじ鉄道の列車。1両ないし2両で運転されています(2013年11月撮影)

肥薩おれんじ鉄道は、熊本県の八代(やつしろ)駅と鹿児島県の川内(せんだい)駅の116.9kmを結ぶローカル鉄道です。元々はJR九州の鹿児島本線の一部で、2004年の九州新幹線 新八代-鹿児島中央間の先行開業にあわせて経営移管された路線です。

九州新幹線の「つばめ」「さくら」は新八代から川内までをトンネルを使ってわずか32分で駆け抜けてしまいますが、肥薩おれんじ鉄道の普通列車は2時間半から3時間かけてゆっくり走ります。
肥薩おれんじ鉄道の路線図

肥薩おれんじ鉄道の路線図。海沿いを多く走ることが地図からも良くわかります(2013年11月撮影)

地元の方の交通手段の一つでもある肥薩おれんじ鉄道は、多くの区間が八代海(不知火海)や天草灘(東シナ海)沿いを走ることから、美しい車窓が楽しめる路線として知られています。中には線路のすぐ横が海という区間もあって、飽きがこない風景を楽しむことができますよ。

 

おいしい料理を食べながら、素敵な車窓を望む観光列車「おれんじ食堂」

観光列車「おれんじ食堂」/佐敷駅にて

濃い青のカラーリングに身を包む観光列車「おれんじ食堂」。熊本と鹿児島の食材を使ったお料理が楽しめるレストラン列車です(2013年11月撮影)

のんびりと美しい車窓を楽しむことができる肥薩おれんじ鉄道ですが、2013年に観光列車「おれんじ食堂」がデビューして、その魅力がさらに高まりました。

「九州西海岸観光列車」と銘打った「おれんじ食堂」は、特別仕様の2両編成のディーゼルカーで、金曜と週末、春休み、夏休みなどの行楽シーズンを中心に運転するレストラン列車です。
観光列車「おれんじ食堂」の車内

観光列車「おれんじ食堂」の車内。中段はパッケージプラン専用のダイニング・カー(1号車)、下段はリビング・カー(2号車)(2013年11月撮影)

地元である熊本と鹿児島の食材を使った料理やスイーツを食べながら、肥薩おれんじ鉄道の車窓を楽しむことができるのが一番の特徴です。車内は「ゆふいんの森」「あそぼーい!」「指宿のたまて箱」「ななつ星 in 九州」など数多くの観光列車のデザインを手がけた工業デザイナー 水戸岡鋭治氏のデザインで、座席のテーブルなどあちこちで木の質感が感じられる車両となっています。

列車の運行時間帯によって、ランチやディナー、スイーツの料理が設定されていて、それぞれ値段が変わります。ランチやディナーでは肥薩おれんじ鉄道の全区間(一部例外あり)を3時間から4時間程度乗車して、おいしい料理と車窓を楽しむことができます。また途中駅の停車時間を利用して地元の方が営む駅マルシェでお買い物ができますし、いくつかの駅で「旅のおもてなし」としてお土産をもらえるパッケージプランも用意されています。
観光列車「おれんじ食堂」でガイドが食したおいしい料理

観光列車「おれんじ食堂」でガイドが食したおいしい料理。この日のメニューは黒豚カツサンド、黒豚とんこつの赤ワイン煮込みとチーズ入り黒豚メンチカツ、薩摩薬膳茶漬けなど(2013年11月撮影)

ガイドはライトミール(軽食)が食べられる川内発新八代行きの「おれんじ食堂」に乗車しました(2013年11月当時)。乗車時間は約3時間、こんな豪華な食事を頂きながら、美しい車窓を堪能することができました。
※なお2014年3月に運行ダイヤの変更があり、さらに2015年3月にも運行ダイヤが変更されます。「おれんじ食堂」の詳細については、最後のアプローチのページにまとめておきます。

 


それでは、肥薩おれんじ鉄道の美しい車窓をじっくりとご紹介していきましょう。次のページからご紹介します。