子供の教育/小学校受験・中学受験・高校受験

ワーママだって挑戦できる! 私立小学校のお受験(3ページ目)

私立小学校というと、ひと昔前までは、ごく限られた一部の家庭の子供が通うイメージがあったのですが、今はその状況が変わりつつあります。最近は学童を併設するなど、共働き家庭の受け入れに積極的な私立小学校も出てきました。共働き家庭の私立小学校お受験について、考えてみましょう。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド


入学前に考えておきたいワーママならではの課題

その1.緊急時対応

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お受験準備の為に時間を費やすのではなく、受験という目標のおかげで、子供のことを夫婦で話し合うきっかけになり、子供と一緒に過ごす時間が長くなったと考えましょう

学校での急な発熱やケガ、また災害発生などのとき、どのように対応するか、両親のどちらが迎えにいくかなど話し合っておきましょう。小学校によっては、面接時にその対応を質問されることもあります。

その2.経済的見通し

私立の小学校は、公立に比べ費用が高額になります。小学校6年間だけでなく、中高大と一貫校の場合、その後の事も念頭におき、子供の教育費を計算しておく必要があります。もし、ママが何らかの理由で仕事を辞めたときの経済的なことも事前に考えておきましょう。

その3.職場での理解

子供の緊急時以外にも、親が学校に足を運ばなければならない機会は増えます。その事情を上司に事前に申し出ておくとよいですね。その時、職場で快く受け入れてもらえるように、日頃から人一倍働く、また同僚とお互い助け合える関係を築いておく、効率よく仕事をするなどの心がけをしておきましょう。

その4.情報収集

幼稚園ママとは違い、周囲に私立志願者が少ないワーママは、試験や入学後の情報取集が困難かもしれませんが、もし知りたいことなどがあれば、直接小学校に問い合わせるとよいでしょう。お受験間際になってきますと、ママ達は気持ちが高まったり、焦りを感じたりし、不正確なことや、こちらが苦痛になる情報が流れることも時としてあります。ママ同士の噂に惑わされるより、志望する学校に熱心な親の姿を覗かせておいた方がかえってよいでしょう。

お受験は「一緒に学ぼう」の延長線上と捉えましょう

仕事を持ちながら子供のお受験対策もとなれば、更に忙しくなるでしょう。つい「ママはこんなにも忙しいんだから、○○ちゃん、もっと頑張りなさい!」と言いたくなることもあるかもしれません。

ですが子供を追い詰めたり、「あなたの為に言ってるのよ」などの恩着せがましい言葉は決して言わないでください。子供は罪悪感を抱いたり、受験を敵対視するようになる可能性もあります。

それよりは「一緒に学ぼう!」「一緒に行事をお祝いましょう!」「一緒に自然を楽しみたい!」という気持ちの延長線上にお受験があると思ってください。受験という目標のおかげで、子供のことを夫婦で話し合うきっかけになり、子供と一緒に過ごす時間が長くなったと考えましょう。

お受験は人生の通過点、どんな結果でも将来のプラスなることは多いでしょう

大切なことは、なぜ小学校受験するかという目的を明確にしておくことです。そして合格しても、希望通りにいかなくても、それは人生の通過点だということを親がしっかり認識しておきましょう。

子供は親の背中を見ています。仕事を持ちながら、受験に向き合っているママの姿は、子供なりに必ず感じるものがあるはずです。努力する親の姿勢は子供の刺激にもなるでしょう。

もし小学校受験を視野に入れられているワーママがおられたら、「うちは共働きだから無理……」と、諦めるのではなく、挑戦されてみてはいかがでしょうか。

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