今回は前回のバスケが上手いヒップホップアーティスト達に続き、逆バージョンのラップのスキルがあることでも知られているNBAの選手達をご紹介したいと思います。
RZAなど豪華プロデューサーを抱えて、4枚のアルバムをリリースしたシャック
まずはNBA選手OBの3人から。1人目は身長216cmの巨大な体格で一際目立つ存在感を放ち、シャックの愛称でおなじみのシャキール・オニール。ロサンゼルス・レイカーズに在籍の2000年から2003年の間に、3年連続でNBAファイナル最優秀選手賞、2000年に最優秀選手賞を獲得しました。2011年に19年の選手生活を終えて引退し、その後は解説者やコメンテーターとして活躍しています。
ラップのキャリアは、NBAの現役選手として活躍していた93年に初のアルバム「Shaq Diesel」をリリース。その後も98年まで計4枚ものアルバムを出し、アルバムのプロデューサー陣もRZAやレッドマン、エリック・サーモンやア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・モハメッドなど豪華なメンツが名を連ねていました。
ナズの曲をプロデュースした経験も持つクリス・ウェバー
クリス・ウェバーはミシガン大学在学中から、ジュワン・ハワードら、先発メンバーの5人全員が1年生という脅威のメンバー“ファブ・ファイブ”のエースとして注目を集めていました。94年には新人王を獲得。2008年に引退し、現在はシャックと同じく、解説者として活躍しています。
そんなクリスは99年にアルバムをリリースし「Gangsta Gangsta(How U Do)」というシングル曲がヒット。なんとナズの曲をプロデュースしていた経験もあり、2006年にリリースされたアルバム「Hip Hop Is Dead」の「Blunt Ashes」、2007年にリリースされた「Greatest Hits」からは「Surviving the Times」という曲のプロデュースを手がけた実力の持ち主なのです。
人生もラップもハードなアツい男、アイバーソン
アレン・アイバーソンと言えば、コーンロウとカラフルなヘッドバンドやリストバンドなど、ファッションアイコンとしても人気を集めていた凄腕プレーヤー。96年から10年間、フィラデルフィア・セブンティシクサーズで活躍し、在籍中には4回もの得点王や2001年には最優秀選手賞を獲得しました。その後、いくつかのチームを移籍し、2011年に引退。
やんちゃでタフなイメージのアイバーソン。ラッパーとしてのキャリアも狙っていたようで、2001年に「40 Barz」というシングルをリリースする予定でしたが、内容が過激のため中止に。ハードな人生を過ごし、色々と問題も多かったアイバーソン、彼のドキュメンタリーを通して、リアルをキープし続けたアツい男の人生が垣間見れます。