4種類のデザインのある階段室
1. 玄関扉を開けるとコンクリートの階段が現れる。 |
2. 玄関から吹抜けになった階段室を見上げる。写真:スタジオ・アルテック |
3. 2階から3階へはコンクリートの踏み違い階段が伸びる。写真:スタジオ・アルテック |
4. 4階から階段室を見下ろす。黒い大理石の踏み違い階段はスチール製。写真:スタジオ・アルテック |
5. ペントハウスから屋上に上がる梯子状の踏み違い階段。写真:スタジオ・アルテック |
この建物の南側は、階段がつくりだす大きな吹抜け空間です。1階はコンクリート、2階はコンクリートの踏み違い、3階と4階はスチールと大理石の踏み違い、屋上へはスチールと楔形の板の踏み違いという、個性的な4種類のデザインで造られています。
踏み違い階段は、設計者の室伏さんが好んで使うデザインで、一見上り下りが難しそうに思えますが実はとても理にかなったデザインです。Hさんも大変気に入っているそうです。
縦に伸びるこの空間は、内部でもあり外部でもあるという縁側のような特質をもっています。夏は東西の開口を吹抜ける風で室内にたまった熱気を逃し、冬は奥側外壁のガラス雨戸を締めることで温室のような効果を生むのです。
◆建築データと建築家プロフィール