江戸時代に始まった舟運の流れを継ぐ保津川下りで紅葉を堪能

保津川の紅葉と保津川下りの舟(2)

紅葉に囲まれながら、乗船場を出発する保津川下りの舟(2010年11月28日撮影)

保津川の紅葉を楽しむ旅、続いては保津川下りです。

亀岡市内の乗船場から嵐山・渡月橋手前の下船場まで、保津川を16kmにわたって小さな舟で下ります。元々は江戸時代に京の豪商が丹波の国(現在の亀岡・福知山・篠山など)から京の都への物流を行うために舟運を始めたのがきっかけで、明治時代には遊覧用の川下りが始まったという長い歴史を誇ります。

保津峡付近の巨岩や巨石が立ち並ぶ絶景を眺めたり、時折現れる急な流れを進むちょっとしたスリルが評判を呼び、日々多くの観光客が訪れる人気スポットです。

保津川下りの乗船場は、トロッコ亀岡駅からバスで20分ほど離れたところにあります。JR嵯峨野線(山陰線) 亀岡駅からは徒歩10分ほどの距離です。

乗船券を購入後、順番が来るまで多少待ち合わせますが、続々と川下りの舟が人を乗せていくさまを見ているのも楽しいですね。乗船場には売店もありますので、お土産などを探しつつ出発を待つのも良いでしょう。
保津川下りの舟(1)

保津川下りの舟(2013年11月23日撮影)

1隻の舟には最大24人乗船可能。嵐山までは通常の水量だと約2時間の長丁場。水量が多い時には1時間のスピードコースになることもあるとのこと。船頭さんが3人乗船して、時折交代しつつ保津川を下っていきます。

周囲の見どころを適確に説明しながら舟を操っていく船頭さんの楽しいお話には思わず聞き入ってしまいますね。乗船場を出発してしばらくの間は穏やかな流れを進みますが、右手に嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅が見えてきたあたりからが本格的な川下りとなります。
保津川下りの舟(2)/時には急流をスピードをあげて下ります

狭くなった急流に乗ってスピードが上がるとちょっとしたスリルも味わえます。船頭さんの華麗な竿さばきにも要注目!(2010年11月28日撮影)

川下りの醍醐味は、なんといってもスリルを味わえる時折現れる急な流れ。急な流れが近づくと船頭さんから合図が出ます。いったん流れに乗った時のスピードにはびっくりして乗客から思わず声が上がります。そんな中、巧みに進路を操る船頭さんの華麗な竿さばきにも注目です。
保津川下りから眺める紅葉(1)

保津川下りから眺める川岸の紅葉。カラフルな風景が印象に残ります(2010年11月28日撮影)

そして保津川の川面から見上げた紅葉が色づく山々の風景は、トロッコ列車からの風景とはまた違った印象を受けますね。

他にも、山々を直線で突っ切るJR嵯峨野線(山陰線)の鉄橋の下をくぐったり、ボートでラフティングを楽しむ人たちを見るなど、様々な風景を楽しめます。
保津川下りの舟からトロッコ列車を見送る

保津川下りの舟から川岸を走るトロッコ列車を見送る(2010年11月28日撮影)

亀岡から嵐山まで、保津川下りは約2時間かけて下るのに対し、トロッコ列車は25分で移動しますので、川下りの乗船中にトロッコ列車が走るシーンを何度か見ることも可能です。

先ほどご紹介したトロッコ列車から保津川下りの舟を見下ろすのと逆のパターンになりますが、トロッコ列車の全貌を望める貴重なシーンでもありますね。
保津川下りの舟(3)/売店の舟が接近

保津川下りの舟に接近する売店の舟(2013年11月23日撮影)

見ごたえのある風景を堪能した川下りも終盤を迎えると、売店の機能を持つモーター付きの舟が近づいてきます。

舟の上でおでんなどちょっとした食べ物などが買えるというのも面白いですね。
保津川下りから眺める紅葉(2)/下船場近くからの眺め

保津川下りの下船場近くから眺める嵐山の紅葉(2010年11月28日撮影)

この後は穏やかな流れとなり、ボートがたくさん浮かんでいる中を進んで下船場に到着します。

下船場は、渡月橋の手前ですので、この後、天龍寺などの古刹を巡ったり、亀山公園に登って、今しがた下ってきた保津川を見下ろしてみるのも良いでしょう。

 

最後は、紅葉の最混雑時期に、嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車と保津川下りに乗船する時に気をつけておきたいことをご紹介します。次ページに続きます。