子供のしつけ/2~6歳のしつけ

お箸の何歳から練習する?子供がスプーン・フォークから移行する時期

スプーンやフォークから箸への移行は、何歳から取り組むとスムーズにいくのでしょうか? 子供がお箸の練習を始めるに当たっての条件、楽しく取り組むためのコツなどをまとめてみました。あくまでも年齢ではなく、子どものタイミングを見計らってあげてくださいね。

執筆者:千葉 美奈子

子供のお箸の練習は何歳からするのがおすすめ? ママ必見!

箸の練習は何歳から? 

何歳頃から箸の練習をする?

2歳代で箸への移行を考える人もいるようですが、1歳代の十分な手づかみ食べ、スプーンやフォークの使用が前段階としてあります。そして、「ペングリップ」という形でスプーンを下から持てるようになることが、箸を使う練習を始める条件です。

この段階を踏んでから箸になじんでいくことが、正しい箸の持ち方につながっていきます。

3歳代になると、個人差はありますが指先を細かく動かすことができるようになってくるので、本人が箸を使うことに興味を示せば始めてみてもよいでしょう。あくまでも年齢ではなく、正しくスプーンやフォークを持てるようになっているかや、本人の意欲を見て、タイミングを計ってあげてください。  

箸の練習への準備

まず下記の2つをチェックしましょう。
  1. スプーンを持つときに、ペングリップができているか?
  2. 指先の細かい動きができるか、指先に適切な力を入れて箸を操ることができるか?
スプーンをペングリップで上手に使えていることが、箸への移行の条件

スプーンをペングリップで上手に使えていることが、箸への移行の条件

なぜこれらが大切かというと、これらが十分にできるようになってからでないと、握り箸や突き箸(食べ物に箸を突き刺すこと)などで食べる癖がついてしまうこともあるからです。その状態でも何とか食べ物をかきこんだり刺して口に持っていけるということから、本人が直そうとしなくなってしまうこともあります。

ペングリップでしっかりスプーンやフォークが持つことができていれば、それを箸に持ち変えるのはそんなに難しいことではありません。

子どもが正確に箸を持てない時、親はどうしても初めが肝心と、いちいち指の位置や角度などを手を添えて直してしまうかもしれませんが、そうなると子どもは一気にやる気を失ってしまいます。まだ難しいかなと思った場合は焦らず先延ばしにしましょう。

楽しく取り組むことが一番なので、遊びから入るのもおすすめです。ティッシュで小さな玉を作り、お皿からお皿へと移す遊びをしたり、ままごとにお箸を取り入れてみても楽しいでしょう。逆に、こういう遊びを楽しめるようになったら始めるとよいとも言えます。
お箸の練習、楽しく取り組もう。

お箸の練習、楽しく取り組もう。

スプーンへの移行時に手づかみ食べをしてもいい雰囲気を作るように、箸の練習時も脇にはスプーンを置いて、疲れたり飽きたりしてきたら、気兼ねなくスプーンやフォークで食べられる雰囲気を作りましょう。
 

箸の選び方

使いやすい箸の長さは、手のひら(手首~中指の先)の長さ+3cmとされています。スーパーマーケットなどで探すと、16cmぐらいから種類が増えるようです。3歳児だと、15cmでも手のひら+3cmよりも少し長い感じだと思います。ネットで探すと、13cmから見つけることができます。毎日口に入れる物なので、竹や木など自然素材の物を選べば安心です。

箸を使う練習をサポートする矯正箸もあります。握る位置を子ども自身がわかりやすいなどの利点もありますが、これによってうまく練習が進むケース、子どもがなじめず結局使わないケースなど、色々です。矯正箸は1000円前後するものもあり、子どもが使うかどうかわからないのに購入するのは、少しためらってしまうかもしれません。
100円ショップにも、お箸を練習する際のサポートグッズもあるので、それを試しに購入してみるのもいいかもしれません。
100均の箸サポートグッズを使ってみました。

100均の箸サポートグッズを使ってみました。

ただ、矯正箸やサポートグッズには、まだ指先を上手に使って箸を開いたり閉じたりできないのに、何となく使えてしまうという点があります。

私は矯正箸やサポートグッズを使っても使わなくても、子どもがやりたがる方法で取り組むのが一番だと考えていますが、矯正箸から入る場合は、持ち方に慣れてきたら普通の箸へ移行していきましょう。
 

箸を上手に使えるようになるために役立つこと

色々な遊びを通して指先を動かす

色々な遊びを通して指先を動かす

大きくなって箸を上手に使えないことで恥ずかしい思いをしないようにと、箸使いに関してはとても熱心になる方もいるようですが、トイレトレーニングと一緒で、子どものやる気がなかったりうまくできないと叱られるという思いが出てしまうとうまく進みません。

指先を使う遊びを楽しむことも、箸使いの上達につながります。日常生活の中でも、じゃんけん、はさみを使う、クレヨンや色鉛筆も少しずつペングリップで握れるように誘導しながらお絵かきをするなど、色々な活動で指先を刺激しましょう。

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