「ならまち」の情報収集なら、まずここへ!
「ならまち」のことを知るなら、まずは奈良町情報館へ!
「ならまち」に来たら、まずは、「ならまち」の見所やお店を紹介するほか、奈良県の特産品をお土産として販売する『奈良町情報館』に立ち寄るのをおすすめします。
「ならまち」の魅力について、『奈良町情報館』を運営する、株式会社 地域情報局の代表、藤丸正明さんは、
「この辺りは、水に恵まれた土地なので、江戸時代には120軒もの酒の蔵元が軒を連ねていたそうで、今でもたくさんの井戸が残っています。また、一刀彫(奈良人形)、焼き物、墨など、様々な職人が集まり、ものづくりが盛んに行われた土地柄でもあります。
そのような伝統を踏まえた、クラシックな雰囲気を保つ高級住宅地ですので、ぜひその雰囲気を味わっていただきたいです。
また、最近、飲食店などのお店も増えてきていますが、他の場所でしっかりと商売をされてきた人たちが、「ならまち」の雰囲気を好んで移られてくることも多いので、質の高いお店が集まっていると思います。」
と話されます。我々観光客も、歴史ある町の風情を大切にしたいですね。
ならまちの情報発信のほか、奈良県の特産品をお土産として販売
また、奈良県の特産品の販売については、
「奈良県は、大阪に近いエリアは大阪と、南部の山間部は和歌山や三重と経済的に結びつくなど、昔から行政区分と経済圏が、必ずしも一致してこなかったという歴史があります。
しかし、奈良県全域を見渡すと、各地で様々な良いものが作られているので、それらのものが集まる流通経路を構築し、"奈良ブランド"として全国に向けて発信していくことを目指しています。」
とのこと。『奈良町情報館』は、「ならまち」のみならず、奈良県全体のアンテナショップ的な役割も果たしているのですね。
ならまち散歩に欠かせない『奈良町おさんぽMAP』(無料)の発行も行っており、発行部数は累計130万部を数える
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■奈良町情報館
住所:奈良市中院町21
TEL:0742-26-8610
定休日:無休(年数回の臨時休業あり)
営業時間:10:00~18:00
ホームページ → http://www.naramachiinfo.jp/jouhoukan/
町家の中を見学できる「格子の家」へ
さて、最後は、町家の中を見学できる「ならまち格子の家」を訪れてみました。ならまち格子の家
こちらは、平成4年に伝統的な町家を再現して建てられた家で、歴史の古いものではないそうです。それでも、実際に家の中を見学させていただくと、町家とはどのようなものなのかを知ることができます。
昔は、道路に面した間口(幅)に応じて税金が課されたため、間口が狭く、奥行きが"ウナギの寝床"のように深い家が多かったそうです。
土間から部屋に上がってみると、ずっと奥まで見渡すことができ、一番手前の商談などを行う「みせ(店)の間」から、「中の間」、「奥の間」へと続き、その向こうには、採光や通風の面から設けられた中庭(坪庭)があります。
町家は間口(幅)が狭く、奥行きが"ウナギの寝床"のように深い
さらにその奥には、離れの建物があり、敷地の一番奥の庭には蔵が建てられています。襖(ふすま)を開けておけば、中庭から奥庭に向けて建物の中を風が通り抜け、打ち水などすれば、夏も涼しく快適に過ごせたことでしょう。
階段にたくさんの引き出しがある。省スペースの知恵
面白いなと思ったのが、階段が箪笥(たんす)のようになっていて、たくさんの引き出しが作られていること。昔の人の省スペースのアイデアですね。
ちなみに、町家の2階は一般的には倉庫として使われるそうですが、「格子の家」ではイベントスペースとしても使われるので、実際よりも天井を高めにしているそうです。
2階からの眺め
なお、今年(2015年)4月には、同じく「ならまち」に、大正6年築の町家を改修し、見学もできる「奈良町にぎわいの家」もオープンしました。こちらにも、ぜひ足を運んでみてください。
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■ならまち格子の家
住所:奈良市元興寺町44
TEL:0742-23-4820
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土・日曜日除く)、年末年始
営業時間:9:00~17:00
ホームページ(ならまち情報サイト) → http://www.naramachiinfo.jp/places/detail_29.html