あなたの英作文、本当に間違ってないですか?
英作文や和英翻訳など、英語で文章を作る機会があると「本当にこの文章で通じるのか?」と不安になってしまうことがありますよね。辞書やネット翻訳を駆使しても、ネイティブチェックでも受けない限りなかなか確信は持てません。しかし、そんな不安を少しでも解消してくれる、しかも無料の方法があります。それは検索エンジンを使うことです。今回は検索エンジンを使って英作文のクオリティを高める方法をお教えします。翻訳サイトによって訳文は違う
英作文や翻訳を行う際、一番気軽に使えるのが翻訳サイトです。しかし注意しなくてはならないのが翻訳サイトによって訳文は違うということです。「いつもお世話になっております」
メールや手紙などでよく使われる文言ですが、これを複数の翻訳サイトにかけてみます。
- Google翻訳:I appreciate your support.
- Yahoo翻訳:Thank you for your consideration, as always.
- エキサイト翻訳:It always is under care.
- Infoseekマルチ翻訳:Thank you for your continued business.
そこで問題なのが、果たしてどの言葉がより自然か、ネイティブらしいかということです。実際のところネイティブでもない限り、かなりの英語上級者でもはニュアンス的なことまで理解するのは難しいのです。
そこでこれらの英文を検索エンジンにかけます。
その際に気をつけなければならないのが検索したいフレーズを”〇〇”とダブルクォートで囲って検索することです。そうしないとそれぞれの単語がバラバラに入っているページも一緒に検索結果に出てしまうからです。
検索ヒット数を比較できる
- Google翻訳:"I appreciate your support."(約 404,000件)
- Yahoo翻訳:"Thank you for your consideration, as always."(約 3,240件)
- エキサイト翻訳:"It always is under care."(約 1,110件)
- Infoseek翻訳:"Thank you for your continued business."(約 228,000件)
翻訳サイトも間違うことに注意
「一時間後に戻ります」という文章を英語にしようと翻訳サイトにかけると、あるサイトでは"It returns one hour later."という訳文を作成します。日本語では往々にして主語を省略するため、この日本語文は「誰が、何が」という主語を明示していません。そのため翻訳サイトでは”It”という訳し方をし、結果的に誤訳になってしまうのです。翻訳サイトに頼り切るとまるで見当違いな英文を作成する可能性があるということです。
どの単語を検索すればいいかわからない時は
「一時間後に戻ります」を翻訳サイトを使わずに辞書などを使って"I will return after an hour."
と訳すとします。
一見問題ないと思われますが、上記のように検索にかけてみると4件しかヒットしません。
間違っているとしたら”after”と推測できますが、何の単語を入れればいいか見当がつかないとします。そんな時には「*」(アスタリスク)を使います。
"I will return * an hour."
これによりアスタリスク部分に入る単語をランダムにした検索結果が表示されます。その中で前置詞かつ一語である”in”という単語にあたりをつけ、改めて“I will return in an hour.”で検索すると約 152,000 件ヒットします。
このように単純に翻訳サイトを使うより、自分の頭で考えた上で検索エンジンを活用する方が正しい英文を作れることがあるのです。
精度を上げるための3つのコツ
- 一つの文章を短くする
このように文節が複数ある場合は、以下のように文節毎に区切ってそれぞれ検索すると精度が上がります。
"when I was a child"
"I used to go to a park"
- 名詞を単純にする
このように固有名詞を含む文章はヒット数が大きく下がるので以下のように一般的な名詞、代名詞に置き換えると精度が上がります。
"I met him at a station."
ただし、その場合は三単現のS(三人称の現在形は動詞にSがつく)に気をつけてください。
- 英語のサイトを参考にする