4億人以上が利用するInstagramに潜む危険
昨今、オシャレが大好きな若い女性を中心に大人気の写真・動画共有アプリ「Instagram」。写真を撮って、お好みのフィルターを選択するだけで、ハイセンスな写真に早変わり。世界中のセレブやモデルといった“ファッションアイコン”が愛用していることでも有名です。“インスタ”や“IG”とも呼ばれ、多くの人に愛されるInstagramの月間アクティブユーザー数は、なんと4億人以上。せっかく世界中の人とコミュニケーションが取れる空間なのですから、非公開設定をしてしまうなんて、もったいないですよね。
でも、ちょっと待って!
過去にもしInstagramの設定を間違っていたら、気づかないうちに自宅の情報や行動範囲がバレバレなんてことになっているかもしれないというのは、ご存知ですか? ストーカー被害のような危険な目に合わないためにも、これを機に、ぜひ自分の投稿した写真を見直してみましょう。
自動的に位置情報が追加されることは無い
Instagramでは写真をアップロードする際に、任意で位置情報を追加することができます。逆に言うと、自分の意志で位置情報を追加しない限り、自動的にExif情報(画像とともに記録される撮影情報)から位置情報が取得されることはありません。
つまり、「位置情報サービス」をオンにした状態でInstagramで写真を撮影したとしても、あるいは「位置情報サービス」をオンにした状態で普通のカメラ機能などを使って撮影した写真(Exif情報に位置情報が含まれる写真)をInstagramへアップロードしたとしても、自動的に位置情報が付けられてしまう心配はないということです。
しかし残念ながら、”それなら安心”と決めつけるのは、まだ早い。
実は、次のような場合に注意が必要なのです。
間違えて位置情報を追加していないかチェックしてみよう
今のように都度、位置情報を追加する形式になってからは、間違えて位置情報を公開してしまうという危険はほぼなくなりました。しかし、かつてのInstagramでは現在の「位置情報を追加」ではなく「フォトマップに追加」となっていました。ここがオンになった状態に気付かずに、場所を公開したくない自宅などの位置情報を誤ってつけたまま投稿してしまうという悲劇が起きていた可能性があります。今の画面では「位置情報を追加」となっている。
この「フォトマップ」とは、位置情報を地図上にまとめたものであり、プロフィールページの「チェックインマーク」をタップすると、見ることができます。
左から2番目が「チェックインマーク」
過去に自分が意図せずフォトマップに追加してしまった写真がないか、チェックしてみましょう。
フォトマップに追加された写真がないときは、このように表示される。
もし一度も位置情報をつけた覚えのない人は、「位置情報が追加された投稿はありません。」と出たらOK。位置情報をつけて投稿したことがある人は、フォトマップに表示される写真のなかに、自分の意志と反して位置情報が公開されているものがないか、確認しておくと安心です。
位置情報を削除・追加する方法
Instagramの位置情報は、後から削除や追加を自由に編集することが可能です。フォトマップのなかに位置情報を公開したくない写真があれば、以下の手順で削除しておきましょう。手順1:写真の右下にある「…」をタップして、「編集」を選択します。
手順2:自分のアカウント名の下に青い文字で表示されているスポット名をタップ。
手順3:下に「位置情報を削除」と「位置情報を変更」が表示されるので、「位置情報を削除」をタップします。
とても簡単ですね。
逆に、後から位置情報を追加したい場合は、「手順2」のところで「位置情報を追加…」をタップしてください。
すでにその場所から離れていたとしても、スポット名を検索して追加することができます。その場合は事前にスマートフォン端末の「設定」から、位置情報サービスをオンにしておく必要があります。
「フォトマップ」は旅の記念に、「スポット検索」は情報収集に
位置情報を集めて作られる「フォトマップ」は、賢く使えば旅の記念にぴったりです。自分のフォトマップを開いて、世界地図から数字をタップしていくと、その場所で撮った写真をどんどん拡大してみることができるため、どこで撮った写真かを振り返るのに最適です。
また、検索ページのスポット検索で任意の場所を調べると、他のユーザーがそのスポットで撮影した写真がズラッと表示されるため、初めて行く場所の下見がわりにも使えるでしょう。
「東京ミッドタウン」に追加された写真の数々
便利だけど、ちょっと怖い位置情報。
しくみを理解して賢く使いながら、Instagramを楽しく活用してみてくださいね。