驚くほど広くはないが、大人4人でも実用になる
キャビンは、身長175cmくらいまでの大人4人が座ってもリラックスできる空間が残されていて、家族4人までなら日常ユースから数泊の旅行まではカバーできる積載性も確保されている。4人以上乗車してそれ以上の積載力を望むのは酷な要求で、そうしたニーズに応えてくれるチェロキーなどを指名すべきだろう。
街乗り向きの1.4L+DCTのFFモデルも
装備では、「トレイルホーク」にオプション設定されるルーフの「My Sky(マイスカイ)」が特徴的で、あのジープ・ラングラーのハードトップを基に開発されているそうだ。
フロントはスイッチ操作により電動で開閉可能。前後ともに取り外し可能のルーフパネルを採用し、前後パネルともに2.2kgと軽量なので取り外しも容易で、気軽にオープンエアを楽しめるのも魅力。
また今回、試乗した上級の「トレイルホーク」には、「Jeepセレクテレインシステム」と呼ぶ走行モードが用意されている。「Auto=自動」、「Snow=雪」、「Sand=砂」、「Mud=泥」、「Rock=岩場」から選択可能なだけでなく、急坂を下る際に車速を自動制御する「ヒルディセントコントロール」を用意。
ほかにも、オフロード走行時にフューエルタンクとフロントサスペンション・トランスファーケースをガードする「スキッドプレート」などを装備している点からも分かるように、オフロード走行をしっかりと見据えている。オンロードだけの移動なら、FFで1.4L+6速DCTの「リミテッド」を選びたいところ。
オンロード重視派、オフロード重視派ともにパワートレーンと駆動方式を変えることで対応するのは最近のSUVでは珍しくないが、ジープらしく悪路走破性の高さがしっかりと確保されているジープ・レネゲードは、都市部はもちろんやはりアウトドアやアクティビティなど郊外が似合うモデルに仕上がっている。