映画史に燦然と輝くバディ映画の名作
『明日に向って撃て!』(1969年度作品)1890年代のアメリカ西部。銀行や列車で強盗を繰り返していたブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)の二人組は、そろそろ鉱物資源に恵まれた南米へ行こうと考えていました。しかし、二人を捉えるべく列車強盗の被害にあった鉄道会社は刺客を送り込み、二人は追われる身となってしまう……。
強盗を繰り返す悪い二人(ブッチとサンダンス)なのに、なんて魅力的なんでしょう! 賢いブッチと早撃ちガンマンのサンダンスの名コンビは、命を狙われる身ながらユーモアを忘れず、時折見せる笑顔が素敵です!
自転車にブッチとサンダンスの恋人(キャサリン・ロス)が二人乗りするシーンの美しさ。「雨にぬれても」のメロディが、このシーンとともに脳裏に焼き付いて離れません。ハっとさせる劇的なラストも含めて、バティ映画の名作と言っても過言ではないでしょう。
監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス、ストローザー・マーティン、クロリス・リーチマンほか
『スティング』(1973年度作品)
1930年代のシカゴ。詐欺師のジョニー(ロバート・レッドフォード)が通りすがりの男をひっかけて得た大金は、闇の組織に渡す賭博の金。組織に目を付けられ仲間を殺されたジョニーは、組織のボス(ロバート・ショウ)への復讐のために賭博師ヘンリー(ポール・ニューマン)に協力を仰ぎ、二人は手を組んで一世一代の賭けに出るのです!
『明日に向って撃て!』を超えたレッドフォードとニューマンのバディ映画。二人はあいかわらず相性がよく、あ・うんの呼吸で実にスマートなコンビぶりを見せつけてくれます。列車の中でのニューマンとショウのポーカー対決のスリル、ニューマンのさりげないしぐさの色っぽさ、ショックのあとに驚きの結末が明かされるラストシーンなど、隅から隅まで魅力的&完璧に仕上げた傑作コンゲーム映画であり、レッドフォードとニューマンの最高のバディ映画でもあります。
大人の男の魅力ほとばしるニューマン、若きレッドフォーフォの美男ぶりには女性もウットリ必至。ちなみにニューマン&レッドフォードの名コンビの2作品の監督はともに名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督です。二人は監督とも相性良かったのですね。
監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、ロバート・ショウ、チャールズ・ダーニング
>お次は日本のバティ映画2本。主演は2作とも松田龍平!