テクノポップ/アーティストインタヴュー

オカエリ ジューシィ・フルーツ

「ジェニーはご機嫌ななめ」でお茶の間を席巻したジューシィ・フルーツのイリアさん登場!! 日本の草分け的ガールズバンドのGIRLS、近田春夫&BEEF、ジューシィ・フルーツ、ソロ、ジューシィ・ハーフ、そしてジューシィ・フルーツ再襲名に至るイリアさんの歴史についてお話しいただきました。10月12日は名古屋でライヴ!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

草分け的ガールズバンド、GIRLS

ガイド:
イリアさん、はじめまして。実を申しますと、僕はジューシィ・フルーツのフロントとしてお茶の間を席巻した頃からのイリアさんのファンです。ジューシィはシングルも含めて、ほぼコンプリートしています。だから、古い話も含めて、いっぱい訊きたいことがある念願のインタヴューなんです。イリアさんの本名は奥野敦子さんですが、これはジューシィに加入する前に在籍したGIRLSの時からですよね 。メンバーの名前の頭文字を並べると、「G.I.R.L.S.」になる。イリアという名前はどこから来たのですか?
juicyfruits

現在のジューシィ・フルーツ(左から:アキシロ、 トシ[高木利夫]、イリア、ジェフ)


イリア:
GIRLSになる前の前身バンド、サティンオデッセイの時からリタ、レナ、サディーと自ら名前を付けている3人がいて、残るはGとIのみになっていました。それで私はIを選択、小さいころに見ていた海外ドラマ「0011ナポレオンソロ」に出ていて好きだったデビッド・マッカラム演ずるイリアから取りました(役名は正式にはイリヤだったかもしれませんが、あえて私はIRIAのイリアにしました)。

ガイド:
1977年から1979年まで活動し、『野良猫』『 パンキー・キッス』の2枚のアルバムを残したGIRLSは、日本における草分け的ガールズバンドですね。アメリカンパンクの影響もあるThe RunawaysやBlondieなどのカヴァー、そしてコスチュームも今のガールズバンドよりも思い切りがありますよね。この時期にガールズはどんな感じで世間に受け入れらたのでしょう?

野良猫 (amazon.co.jp)
noraneko

野良猫


イリア:
衣装が派手だったのは、ヴォーカルのリタの思い切りの良さからだと思います。彼女は、まだThe Runawaysを知らないアマチュアの頃からコルセットスタイルを取り入れていました。当時私はヴォーカルではなくバックでギターを弾いていたので、そんなに目立ってはいなかったのでは?(と言いながらも全身銀ラメのタイトパンツスーツだったかも、同級生のママから貸してもらって!)
iria-girls

イリア(GIRLS時代)


その後、海外でも同じような女の子がいるんだな~と意識するようになりました。でも日本のロックバンド事情はまだまだで、女性バンドは残念ながらキワモノ、イロモノ扱いに近かったですね。雑誌のインタビューとかも男の子のことや体の自信のある部分は?とか…ちょっと悲しかったです。

ガイド:
その後、イリアさんはジューシィに、リタさんはピンナップスに参加しますが、GIRLSが解散してしまった理由は訊いてもいいでしょうか?

イリア:
2年間活動し私は大学4年になるところでした。卒業の準備もありましたし漠然とではありますが就職するものと思っていたので、私の中では自然な流れでした。そのあと新メンバー2人が入って新生GIRLSになって、リタはしばらくGIRLSでやっていました。
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