セクシュアルマイノリティ・同性愛/LGBT

TVの「オネエ」とは違う?実際のLGBTにはNGな言動

最近テレビでよく見る、「オネエ」タレント。日本のテレビに出る「オネエ」たちは、笑いのネタとして消費されていますが、あなたの身の回りのLGBTには言うべきでないことがあります。とくに注意してほしい3つを挙げたいと思います。

執筆者:林 康紀

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セクシュアルマイノリティが認められないのに「オネエ」はOK?

テレビで許されても家族でいると問題な日本

テレビで許されても家族でいると問題な日本

最近、日本のテレビでよく見かける、「オネエ」タレント。
私の持論ですが、同性婚やセクシュアルマイノリティを認められず、性自認と身体的性別が一致しない人を”性同一性障害”というように障害扱いをしている国において、もともと男性だった方が女性に見えるような格好をしてテレビに出て活躍できるというのは、非論理的に感じます。

歌舞伎の女形、ボーイズラブの文化などを見ると、日本は歴史的に芸能や文化的な世界においてはセクシュアルマイノリティの存在を娯楽のネタにして楽しむ国ではあっても、実際に友達や家族にいるとなると認められず、それはまた別の話になってしまう国のようです。

ちなみに、英語圏にも日本で言う「オネエ」に近い言葉があり、「Tranny」 がそれです。トランスジェンダーの権利が日本より進んでいる欧米では「Tranny」という単語をテレビなどで話すこと自体がご法度なのです。
たとえば、2011年にゲイ俳優のニール・パトリックがヘリウムガスで声を高くする場面で「自分がTrannyみたいになっている」と発言し、番組に苦情が殺到して謝罪したという事件も起きています。

欧米とはかなり事情の違う日本の芸能において、特にテレビ番組の中ではいわゆる「オネエ」の人がネタとして扱われ、笑われ、消費されていますが、実際にLGBT当事者に言うととても失礼になる言動もあります。今回はその中から特に注意したい3つをお伝えします。


1.もともと男だったことや名前などをネタにする

芸能人が、はるな愛を「大西賢治」などと、男性だったときの名前で呼びますが、これはNG。離婚した元妻の人に、結婚していた頃の名字でわざと呼ぶようなものです。男性から女性に性別を変える人は、もともと男性であっても、性自認は女性なのです。男性だったことは過去としてあったとしても、男性として呼ばれたくないはずです。テレビの「オネエ」への扱いとしては笑いのネタにされたとしてもLGBT当事者には失礼かつNGな言動だといえます。

2. 性転換手術をしたかどうか話題にする

テレビで「オネエ」タレントが性転換手術したのかどうかを、「コッチは、工事済み?」のように気軽に話題に出すシーンを見たことがあるように思います。これは、本人が自分から話し始めたものでないのなら本来NGだと思います。性転換手術を受けたい人もいれば、時折女性らしく振舞いたいだけであって性転換手術まで受けたくない人もいます。
また、そもそも性転換手術済みかどうかはストレートの女性や男性に対して「あなたの性器はどうなってるの?」と質問するのと同じこと。冷静に考えれば、実際のLGBTには失礼なことだとわかるはずです。

3.そもそもLGBTを 「オネエ」と呼ぶこと

これは“そもそも論”にもなってしまいますが、「オネエ」という言葉自体に抵抗を感じる人は少なくないと思います。
「オネエ」という言葉には、「オカマ」と同じく、その人を馬鹿にした意味が含まれています。
最近の日本でも、男性と付き合った経験を告白した中性的なタレントのGENKINGが、「自分をオネエというカテゴリーに入れて欲しくない」などと発言して話題になりました。そもそも勝手に「オネエ」と呼ぶこと自体が、実はその人に対して失礼なことにもなり得るのです。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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